業者決定と契約からほぼ2か月たってやっと工事が始まった。台所から始まり風呂場、トイレ、洗面所と一週間の工期だ。初日9時に職人さん4人がやってきた。キッチンの解体から始まり水道とガスの配管移設、キッチンパネル設置と進む。当然あると思っていたコンセントがなかったので直前にコンセントを付けてもらうように依頼する。大きなキッチンパネルの裁断を玄関前でやっていたら、多分クレームだ出たのだろう、管理事務所から共用部での作業は駄目と言われリビングで作業が始まる。騒音がすごい。夕方から組み立てが始まる。マンションタイプはサイズも種類が多くはないので前のを撤去して新しいのをドンと押し込めば済むのかと思っていたらそんなに簡単なことではないらしい。パーツも多い。エレベーター前にはキッチン台だけでこんなに積んであった。
thumbnail_IMG20230123123259
わが家のキッチン台は262センチと中途半端なサイズなので、既製品をサイズに合うように調整しているらしく裁断の音が続く。時折職人さんが図面だと可動式吊り棚はこの位置だがあと5センチ上げた方が使いやすい、とかの提案がある。結局いくら良い設備を選んでも、オーダーメイドではないのだから、それをうまく設置する職人のアイデアと腕が最終的には重要なのだろう。でも施工の質は見積もりの段階では分からない。値段だけでなくリフォーム会社の過去実績の確認や担当とのコミュニケーションが大事だと思う。

二日目のキッチンの仕上げと三日目のユニットバスの撤去と設置は一人の職人さんだったのでちょっと驚き。少なくとも二人は来ると思っていた。一人で駐車場からバスタブを運んだり解体をしたりは大変な作業だと思う。こういうところもコストセービングか職人不足が原因なのだろう、と思っていたら午後やっと手伝いの職人さん到着。見習いなのだろうか撤去したものの運搬を担当していた。マンションに出入りするたびに玄関モニターの前でお辞儀をするのが初々しい。頑張れ、新人。

共用部での作業だけでなく物を置くことも駄目と言われたので、狭い家中に荷物が置かれて窮屈なことこの上ない。四日目の午後にバスタブの設置完了。システムキッチンもそうだけどユニットバスも機能的には30年前とそんなに大きく変わってはいない。ただ使い勝手は格段によくなっている。汚れが付きにくい、掃除が楽、風呂蓋ハンガー、抗菌仕様、ほっカラリ床、節水機能とか。だから国から支援金がでるのでしょうね。夜さっそく入ってみたら体になじんで気持ちがよい。同じ水量だが水深が深くなり肩までゆったり浸かることができる。湯船の高さも低くなっていて老人でも跨ぐのが楽だ。
thumbnail_IMG20230127105832
最終日に洗面台とトイレを取り換えて今回のリフォーム終了。トイレまでスマートフォンで操作できるそうで、老人は付いていけないしその必要も感じない。この日も若い職人さん一人で両方の解体と運搬、配管移設、床貼り、新たな設備の設置と忙しい。昼食も30分で終え、3時の休みも取らず暗くなるまで働いていた。政府は物価上昇以上の賃上げをと言っているが、中小企業の7割が賃上げを考えていないとの報道があった。一生懸命丁寧な仕事をする若い職人さんがちゃんとした待遇を受けているといいなと思いながら遠くから作業を見ていた。ご苦労様でした。

気を付けたはずでもいくつかのミスは発生した。キッチン台にコンセントが付いていないことやボードが指定の色と微妙に違っていたこと(作業済みなので値引きで解決)、近くにあるのにショールームで実物を見ないで発注したので食器や調理器の収納が十分でないことなどだ(ものを整理する理由にはなるけど)。リフォームの3大トラブルは、(追加工事が生じての)予算オーバー、(細部の仕様依頼などの)言った言わないのコミュニケーションミス、工期の遅れだそうだが、我が家の場合は小さなミスなのでまあ良かったのかもしれない。
IMG_4785
リフォーム会社の営業担当も同時に数か所の現場を掛け持ちしていて、依頼主の希望が職人さんに伝わっていないことも想定できるので、任せっきりにしないで細かくチェックをした方が賢明だ。リフォームは一生に何度もすることではないしね。我が家の担当も初日に二回来ただけだった。リフォームが終わっても棚の中身の入れ替えや、マニュアルを読んだり、掃除や、不要になった食洗器やゴミ箱など粗大ごみの処分などやることがたくさん残っている。多分最初で最後のリフォームだと思うがしっかり疲れた。 さ、もうひと風呂浴びよう。で、キッチンはクリナップ、ユニットバスはTOTO、トイレと洗面化粧台がINAXというラインナップでした。


マーケティング・経営ランキング