マーケティング爺のひとりごと

外資系7社でチューインガムから抗癌剤までのマーケティングを生業としていた引退老人です。使えそうなデータや分析、気になった出来事、思い出、日々思うことなどをボケ防止のため綴っています。にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
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2020年04月

国内で確認された新コロナウイルス感染者の地図上の位置、移動線、症状発現からの推移などが患者ごとに分かります。毎日更新されています。
この情報を知らない方が周りにたくさんいらしたのでシェアいたします。
下記をクリックすると日本地図と感染者情報が表示されます。

 https://coromap.info/



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昨年10月の消費税増税から半年が過ぎた。増税以外にコロナウイルスの流行とその影響下の買いだめ、いくつかの消費財の欠品、外出自粛要請などがあったので支出がどう動いたかを確認するため我が家の家計簿をまとめてみた。

この半年の我が家の消費支出は対前年比ー3.0%だった。増税に対して身構えて節約を心がけたせいだと思う。食費だけ見ると+3.6%だった。食費は軽減税率のおかげで消費税は8%のままなのでこの二ヶ月の巣ごもり消費による消費量の増加および家庭内在庫増のせいだと思われる。伸び率が高かったのは菓子(+95%)、飲料(+29%)、総菜(+26%)でこの間の自宅での食っちゃ寝生活を想起させる。しかしこの半年の10-12月と1-3月は状況がかなり異なるので分けて見たほうがいいかもしれない。

総務省の家計調査によると10ー12月の消費支出は対前年で-4.7%だった。5年前の3%増税時(5%から8%)は‐5.7%だったから今回の2%増税は軽減税率救済もあるが-4.7%は妥当な数字かもしれない。しかし政府は余程増税のせいだとは言いたくないらしく、この落ち込みを増税前の駆け込み需要の反動と台風のせいにした。今回は全く増税前の買いだめをせず台風の影響もなかった我が家の支出は-13%だったが、これは前年にゴルフ道具を購入したためでそれを除くと対前年比で+1.7%となる。増税のなかった食材費は‐2.4%と抑えられたが消費税が10%になった酒、外食、医療、日用品、衣料などの非食品が負担増となり消費支出を押し上げたのは明らかだ。

1ー3月の家計調査はまだ発表されていないのでわが家の分だけを記すと、消費支出は+8.8%と結構な上昇。1月から電気会社を変えて光熱費は19%下がったし、スマホのキャリアも変えて通信費も16%削減したのにこの数字だ。食費は10.5%の増加でコロナウイルス騒動で長期保存可能な食品やミネラルウオーターなどの飲料のローリング在庫を増やしたためで、食料は+14%、飲料は+45%増となった。食品では麺類(保存のきく乾麺が中心)が+54%、冷凍食品が21%の伸びを示している。わが家の食費の三大支出は野菜、総菜、菓子で伸びはそれぞれ‐2%、+7%、+170%(!)となっている。その他にゴルフ関連の支出が+68%と大きいが、これは20%、時期によっては30%のポイント還元のあったペイペイ払いで買ってしまったせい。政府の政策に乗せられてしまったが経済を回すために少し貢献したと考えて割り切ろう。

問題はこれからで、コロナ感染者が指数関数的に増え続け、現在の外出自粛要請がもう一歩進むようなことが起きると、外食などの家庭外消費がさらに減り、オイルショック時のような買いだめや欠品が発生し消費財の値上がりが起こり得る。また株価が下落したままだと消費マインドを冷やして更なる消費支出の下落が想定される。何事に対しても対応が後手後手に遅れ、和牛商品券のような能天気なことを考えているらしい政府には期待できない。先の短い老人は背を丸め首を縮めて嵐の過ぎ去るのを待つことしかできないが、若いフリーランサーや小規模商店主、非正規労働者はこの状況をどう凌ぐのだろうか。今日は4月1日。今起きていることが嘘だと本気で思いたい。



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