マーケティング爺のひとりごと

外資系7社でチューインガムから抗癌剤までのマーケティングを生業としていた引退老人です。使えそうなデータや分析、気になった出来事、思い出、日々思うことなどをボケ防止のため綴っています。にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
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2022年03月

徒歩圏内にプラネタリウムができた。コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMAという長い名前で、日本初のLEDドームシステムだと謳っている。写真撮影もOKらしい。プラネタリウムなんて何十年も前に渋谷の五島プラネタリウムに行ったきりだ。トロントに住んでいたときに何度もプラネタリウムに通っていた星好きの家内は一度は行こうと言うに違いない。
2022-03-22
星が嫌いなわけではないが、なんとか座のなんとか星とかの知識がなくてもきれいであればそれでいいんじゃないかなあ。歳をとったせいであんまり感動しなくなったのかもしれない。でも昔渋谷で見た時もそんなに感銘は受けなかった。星がきれいだと思ったのは娘がイェローナイフで観光客相手のオーロラ写真を撮っていた時に現地で見た一面の星空だった。日本でも都会を離れた夜の高原で見られるが、星ってこんなにたくさんあるんだと都会で暮らしていて星など見なくなった老人でも感動した。周りの人はオーロラに感動して泣いている人もいたが、私はオーロラよりもその背後に見える星の数に感銘を受けた。(写真はHISのサイトより)
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プラネタリウムというとおもちゃのプラネタリウムを思い出す。小学生の頃近所の市場の入り口にあった菓子屋の店頭にくじ付きの菓子が入ったガラスのボトルがあり、その一等がプラネタリウムだった。電池を入れて暗いところで見ると壁や天井に星が投影されるというおもちゃだ。欲しくなって毎日のように通いくじを引くのだが当たらない。最後には所持金をすべて持って菓子屋に向かいボトルを空にしたが一等は出なかった。景品は残っているのだから全部引けば当たるだろうと思っていたので最後のくじがはずれと分かったとき店頭で泣き出した。それを見ていた店主が困った顔でプラネタリウムを手渡してくれた。嫌なガキだった。家に持って帰り押し入れの中で星を見たが全く感動しなかった。

結婚して何年かたってから街で見かけた室内用のプラネタリウムを買った。昔のおもちゃと比べれば精巧な星空が見られるだろうと数千円を払った。納戸の電気を消してワクワクしながらスイッチを入れた。やっぱりちゃっちい星空が現れて何十年ぶりかでまたがっかりした。懲りない大人になってしまった。




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子供のころから広告が好きだった(23)


子供の頃駄菓子屋で一番目立ったのはキャラメルだった。ごちゃごちゃした店内でキャラメルコーナーは光っていた。新高キャラメル、カバヤキャラメル、グリコ、フルヤウィンターキャラメル、明治クリームキャラメル、アーモンドグリコ、サイコロキャラメル、ラクダキャラメル、少しお高くとまっていた不二家フランスキャラメルなど。でも一番おいしそうに見えたのは森永のミルクキャラメルだった。
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当時あれだけ甘い菓子は少なかったし、濃厚なミルク感は魅力だった。おまけやカードがついた製品もあったがそんなにしょっちゅう買う製品ではないのでたいていはミルクキャラメルに落ち着いた。名古屋では関東で有名だった紅梅キャラメルは見かけたことがない。

森永キャラメルは森永製菓の歴史のような商品である。創業者である森永太一郎がアメリカで修業を終えキャラメルづくりを始めたが、バターやミルクをたっぷり使った濃厚な味のばら売りのキャラメルは日本人に受け入れられないかった。1913年に製品改良をし現在の容器と同じサック式にしたら爆発的ヒットとなりサック式は後のキャラメルのスタンダードとなった。同時に森永は広告にも力を入れ寿屋(現サントリー)、ライオン歯磨き(現ライオン)、カルピスと並ぶ広告界の名門となり、新聞広告中心ながら片岡敏郎率いる広告部は森永広告学校と呼ばれるほどの豊富な人材と活発な広告活動で知られるようになった。
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大学3年の時広告の仕事に就きたくて渋谷にあった日本デザイナー学院のコピー専科に一年通った。その時の講師の一人が森永の名コピーライターでコピーライターの殿堂入りをされた黒須田伸次郎先生だった。森永でキャラメルなどのコピーを書き、後には「ゴホン、といえば龍角散」などのコピーで知られる伝説的人物だ。宣伝会議のコピーライター養成講座の講師も務められ生徒には糸井重里や仲畑貴史や林真理子などがいる。授業では森永の話が時折出たし、なぜか気に入られて課題評価の時によく私の作品を取り上げてもらったり、帰りに田園調布の御自宅に誘われて娘さんや業界人と麻雀をさせられた。他の生徒は就職を斡旋されたりしたが「宗君は大丈夫だろう」と言われて私は放っておかれた。卒業後広告代理店に入ったがコピーライターにはなれずマーケターになった。

森永製菓は新聞広告だけでなくヘリコプターによる全国巡回宣伝、大相撲の森永賞や銀座の真ん中にネオン搭を出したことでも有名だ。上京した当時の銀座五丁目にはこれがあった。
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その後甘いものが世にあふれるようになるとキャラメルはお菓子の王座から陥落し今も苦戦が続いている。サイコロキャラメル、クリームキャラメル、カバヤキャラメル、フランスキャラメル、ウィンターキャラメルは終売となり、一時は森永、明治と並んで三大菓子メーカーと呼ばれた新高製菓は70年代に廃業に追い込まれた。
久しぶりに買ってみた森永ミルクキャラメルはレトロなパッケージに変わりはなく、内装紙は蝋引きからアルミに変更され、一粒は少し小さくなったがミルクリッチな味は維持されている。ドロップスと同様ときどきとても食べたくなる菓子であることには違いはない。



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まだ普通に髪はあるのだけれど若いころと比べると相当寂しくなりました。育毛剤の有料サンプルを何品か取り寄せて使ってみたけれど効果は見られない。一本で効くわけはないのですけどね。効果がなければお代は頂かない、と謳っていた製品は使用頻度や効果をメモして一本使い切ったが結局払わずに済ませました。

育毛剤を使うのはこれが初めてではない。20年位前にもドラッグストアで名の知れた製品をいくつか試したことがあります。いい値段をしていても即効性は当然ながら全くない。髪の毛は遺伝の要素もあるのだろうが、親父は50過ぎに髪は白くなったが薄くはならなかった。自分もそうなるだろうと思っていたが、白髪はちらほらあるくらいだが髪は細くなるし量も減るし、久しぶりに会った昔の同僚にちょっと薄くなったねと言われたりして気になり始めた。16708372_1310233189043497_7200103895968056736_n (2)
また無駄に金を失いたくないから今度は少し調べた。最終的にはある医師のサイトにたどり着き、そこでほとんどの製品は有効性のエビデンスを持っていないこと、返金保証つきの製品は信用できないことなどを知りました。このサイトでは日本皮膚科学会が含有成分の推奨度を根拠に育毛剤をランク付けしています。

日本皮膚科学会が男性用および女性用脱毛症診療ガイドラインで推奨している外用薬の成分は下記のものです。

推奨度A(行うよう強く勧める)ミノキシジル
推奨度B(行うよう勧める)アデノシン
推奨度C1(行ってもよい)カルプロニウム塩化物t-フラバノンサイトプリンおよびペンタデカン、ケトコナゾール

この中でミノキシジルは育毛剤ではなく発毛剤なので、育毛剤としては次の5製品が推奨製品として挙げられています。このサイトによるとAGA生活は長く続くので、発毛の根拠のある成分のなかで弱いものから使用することを勧めています。

5.花王サクセスバイタルチャージ
4.ライオン薬用毛髪力イノベート
3.カロヤンプログレEXO
2.資生堂薬用アデノゲン
1.ペルソナ

つまり最初は効果の発現は弱いかもしれないが成分(t-フラバノン)の発毛促進効果が認められていて価格が非常に安いサクセスのバイタルチャージから始めなさいというものです。早速買ってきました。2300円でしたね。ついでに同じ成分が入っているサクセスの育毛トニックも買いました。ちなみにイノベートは終売したみたいだし、上記5製品の中でカロヤンプログレだけが医薬品で残りは医薬部外品、1位のペルソナは事前の遺伝子検査で体質に合った処方の育毛剤を選んでくれるというものです。でもこの製品には皮膚科学会が推奨する有効成分は入っていないようなのでちょっとした矛盾です。ひと月に約1万円の出費になります。
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サクセスバイタルチャージを使い始めて3か月。これだけではなんとなく頼りないのでトニックも併用しています。指の腹でマッサージをしろと書いてあるが以前買った
パナソニックの音波頭皮ブラシと頭皮エステを使っています。最初のうちは朝晩にチャージを使いその間にトニックを2回使っていましたが(1日4回)毎回20本くらいの毛髪が抜けるので最近はチャージの直後にトニックを使います(1日2回)。当初これが初期脱毛かも?と思ったがいまだに同じくらい抜けている。ま、髪のサイクルは3~5年だから10万本あるとして一日に100本近く抜けても普通なのでしょうね。抜けているのは細い髪のようなので次に生え変わるのが太いことを期待しましょう。
今のところ髪が増えた実感はありません。M字を危惧しているのですが生え際も変化はない。しかしなんとなく髪の毛が立ってきたような気がする。単に髪に粘性のある育毛剤がまとわりついて剛性が上がっただけなのかもしれないが。あと3か月は使ってみよう。それで駄目ならプログレ、アデノゲンと上位機種?に切り替えるか医師が勧める遺伝子検査のペルソナにするしかないかも。値段も4000円、7000円、10000円と上がってしまうけど。

ミノキシジルは最終選択でしょうね。本当は飲むミノキシジルの方が効果は高いらしいが専門家は推奨していないし、もとが血管拡張薬なので医者によっては髪を選ぶか命を選ぶかと脅かす人もいる。リアップは7000円だけど最近出たロートのリグロEX5は値下げして定期コースなら約4000円だから部外品並みの値段になりましたね。


日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインは下記で見られます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/13/127_2763/_pdf/-char/ja




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