少し早いかもしれませんが年賀状を準備する季節になりました。歳をとるにつれて亡くなる方や喪中の方、年賀状を出すことを諦める方、メール年賀状に変更する方が増え、現役時代と比べると枚数は激減です。確かに虚礼に近いので辞めたいとも思うのですが、年賀状でしか繋がっていない親戚や知り合いも多いので結局毎年書くことになります。しかし紋切り型の文章ではまさに虚礼になってしまうので、自分の近況、考えや抱負を記すことにしています。昔の仲間からは、あの長い年賀状と言われています。過去の物から数例を引っ張り出しました。
明けましておめでとうございます
お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
日本中が閉塞感で覆われたまま一年が終わり、新しい年が始まりました。なんだか今年も同じような年になりそうな予感がします。
50歳以上が有権者に占める割合が半数を越える時を「終電が出る時刻」と言うそうです。諸々の給付を受ける側が過半数になると、次世代のことよりも既得権を守ること、自分たちの老後が関心事となり、政府が財政改革など大きな改革を実行することがが困難になります。先進国のほとんどがこれからの10年~20年でその時期を迎えるのに対し、日本は既に50%を大きく超えています。現在の閉塞感の原因の一端はこの辺にあるのかもしれません。
そう言う自分はもう終電に乗り込んでいます。学生時代になぜビートルズがこんな曲を、と思いながら聴いたWill you you still need me, will you still feed me, when I’m
sixty-fourの年齢に今年なります。時の経つのが年々加速度的に速くなるのを感じますが、終電に乗り損ねた世代のことも忘れない団塊世代でありたいと思います。
新しい年が皆様にとってよい年となりますように。
平成二十三年元旦
明けましておめでとうございます
お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
一年が、未曾有の震災の一年が過ぎました。長くて短い激動の一年でした。
かつて「一日のなんと長く、一年のなんと短いことか!」と感じるようになったら要注意だ、と教わりました。停滞あるいは倦怠の兆候なのでしょうね。一年が短く感じられることに今も変わりはありませんが、引退老人の平々凡々の一日もあっという間に過ぎて行きます。時の流れは年々速くなります。昨年は特にそう感じました。
日本を覆っているこの淀んだ空気は今年も消えることはなさそうです。でも千年に一度と言われた震災の年より悪くはならないはずだと信じ、明るい方向に向かって歩くしかできることはありません。今年こそ新しい一年が皆様にとってよい年となりますようにお祈りいたしております。
この夏で65歳、『高齢者』の仲間入りです。今年の一日も短いといいなあ。
平成二十四年元旦
明けましておめでとうございます。
お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
英国の調査によると幸福度は40代を底にして上昇を始め、70歳近辺でピークを迎えるとのことです。引退して仕事がらみの不満やストレスが減少することがその理由だそうです。米国の調査でも同様なU字カーブを描いています。日本のデータを調べてみると、67歳を底にして79歳まで横ばいのL字型だ、とあります。阪大の調査では20代が最も幸福で加齢と共に下がり始め、60代が一番不幸とのこと。英国の調査とまったく逆ではないですか。すがる思いで最後にたどり着いたのがハーバード大学の10代男性を老年まで75年間追跡した幸福研究の結論。人を幸福にするのは、富でも名声でも無我夢中に働くことでもなく、良い人間関係、特に身近な人たちとの関係の質なのだ、と。ちょっと救われますね。
と言うことで皆様今年もよろしくお付き合いをお願いいたします。
2017年が皆様にとってよい年となりますようにお祈り致しております。
平成二十九年元旦
ネタ探しもそれなりに大変なのですが(だから少し早めの準備が必要になります)、過ぎ去った一年を自分なりに振り返り、新年の抱負をまとめる良い機会になります。今年来た年賀状の中で一番面白かったよなどと言われたりすると、また来年も頑張って書こうという気になります。
さて、今年の年賀状はなにを書こうかなあ。
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