マーケティング爺のひとりごと

外資系7社でチューインガムから抗癌剤までのマーケティングを生業としていた引退老人です。使えそうなデータや分析、気になった出来事、思い出、日々思うことなどをボケ防止のため綴っています。にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
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2023年12月

3年前に「物価の優等生 - バナナ 鶏卵 牛乳」という記事を投稿したが、この2年で状況は激変してしまった。特に鶏卵は値上がり率第1位で、2018年の卸売価格がキロ180円だったのに対し、2023年4月には350円まで上がった。トウモロコシなどの飼料の値上がりと鳥インフルエンザが影響していたのが大きな理由だが、最近は多少落ち着いて今日現在は250円まで下がってはいる。近所のスーパーの3年前と今日の価格はこんな感じだ。
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卸価格が倍になるから小売価も倍になるのは仕方がない。それでも1953年の卸価格が224円だったことを考えれば鶏卵はまだ物価の優等生であることは確かだろう。ケーキ屋さんとレストランは苦労していると思うけど。

もう一人の優等生であるバナナにも値上げが。バナナは殆どが輸入なので最近の円安で仕入れ値が上がるのは仕方がない。原油高で輸送費も上昇しているし、全体の75%を占めるフィリピン産バナナがコロナ禍で国内での移動制限などの影響で供給量が下がったり、日本国内では在宅勤務や巣ごもり需要でバナナの消費が増え需給バランスが崩れたことも値段が上がった原因と言われる。昨年卸売価格は5割ほど上がったが、最近は南米からの輸入量が増えて価格に落ち着きが見られる。3年前と本日の価格は下記のとおり。
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2割の値上がりは他の果物に比べると許容範囲内かもしれない。昨年6月にはフィリピン大使が「現在のままではフィリンピンのバナナ生産者にとって現実的でもフェアでもない」として全国のスーパーマーケット業界団体に値上げを申し入れるという異例の事態が起きた。毎日スーパーで果物を買うが、輸入物のグレープフルーツやキウイだけでなく国産のフルーツも大型化や高級化で値上げが目立つ。バナナの価格はこの20年ほとんど変化がなかったから大使の気持ちも分からないではない。
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牛乳もこの3年で値段が上がったものの一つだ。近所のスーパーでは大手でない1リットルパックはずっと178円で売られていた(大手は200円ちょい)。しかし牛の飼料の値上がり、それもほとんどが輸入なのでさらに円安によるコスト増(2年前に比べて7割上昇)、牛舎の送風機や牛乳を保管するための電気代の値上がりなどもあり、昨年の11月に続いて今年の8月に再度の値上げに踏み切った。

11月の値上げ以降毎月消費量は5%下がっているが、再度の値上げを決定したのは多くの酪農家の生産コストが出荷価格を上回り赤字経営に陥っているためだ。それに加えコロナ禍で外食需要が低迷し乳製品の消費が落ち込んだため生産者団体は牛乳の生産を3%減産することを酪農家に求めている。このまま減産と需要減が続くと更なる値上げを余儀なくされ一層の牛乳離れが始まることが危惧される。

ちなみに今日スーパーで売られていた3年前178円だった同じ牛乳には42%アップの252円という値札が付いていた。



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日本人の死因第一位は圧倒的に癌で2022年の死亡数の24.6%を占めています。その癌の中で死亡数が多いのは肺癌、大腸癌、胃癌、膵臓癌の順ですが、罹患数では大腸癌が最も多く、女性の死亡数ではトップに位置します(男性は肺癌が一位)。昔は大腸癌はそんなに多くなかったですが食べ物が西洋化されるにつれて罹患率が上がってきたと言われます。この頃ですね、みんな大腸のことを少し気にするようになり、食品メーカーが腸内フローラとか言い出したのは。
2023-12-03
大腸は1.5メートルほどの長さで、小腸で栄養素を吸収された食物からさらに水分やナトリウムなど搾り取り、消化しきれなかった食物繊維などを発酵分解して有益物質を産み出し、残りを便として排泄の時間まで保留するする臓器です。この腸内での発酵をつかさどるのが腸内細菌です。大腸には善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けられる腸内細菌が約1000種類、600~1000兆個が棲みついていると言われます。重量にすると1キロから2キロとなります。排泄される便の水分を除いた固形物重量の3割は腸内細菌だという記事を読んだことがあります。びっくりですよね。

腸内細菌は善玉菌が2割、悪玉菌が1割、残りの7割が日和見菌と言われています。日和見菌は善玉か悪玉の優勢な方に加勢する菌です。善玉菌には乳酸菌やビフィズス菌などがありますが、腸内ではビフィズス菌が圧倒的に多いのですがビフィズス菌は短命なので食事などで補わねばなりません。また加齢によって腸内のビフィズス菌は減少します。乳幼児では腸内細菌のほとんどがビフィズス菌ですが、成人になると約10%に、60歳を超えると1%以下になると言われています。つまり私のような老人の腸内にはビフィズス菌はとても少なく悪玉菌の比率が高いのです。
2023-12-05
悪玉菌が増えると腸内フローラのバランスが崩れ便秘や下痢などお腹の不調の原因になったり免疫力が落ちたります。それで老人は毎日一生懸命ヨーグルトを食べヤクルトを飲んでビフィズス菌や乳酸菌を摂取することになります。ただビフィズス菌は熱や酸に弱いので大腸に到達するころには大半は死んでしまいます。しかし死んでしまった菌にも善玉菌のえさになったり善玉菌がが退治した悪玉菌を吸着して体外に出す役割があるとの報告もあるので役には立っているのです。

またビフィズス菌を摂取するだけでは十分ではなく、ビフィズス菌の餌になるオリゴ糖や食物繊維を摂取することも重要です。チーズやぬか漬け、納豆のような発酵食品も乳酸菌を豊富に含むので積極的にとった方がいいですね。そんなことを考えていたら今日の朝食はこんな感じになりました。結婚以来48年間毎朝欠かさず食べているヨーグルトにオリゴ糖をかけ、チーズにヤクルト、食物繊維に富むフルーツ。よし完璧だ。頑張れ!大腸。

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