最近はニュースとゴルフ番組以外はテレビを見ることがない。しょもないバラエティ、クイズ番組、旅番組、食べ歩き番組には食傷気味だ。同じような顔ぶればかりだし、半分以上は知らないタレントだ。それも才能がありそうには見えない、場数を踏んで慣れだけで一丁前の顔をしている連中だ。
コロナ以降ネットに喰われっぱなしのテレビ業界は製作費の大幅な削減を強いられ、ギャラの安いタレントの出番が増えた。地上波もひどいがBS放送はさらに酷い。出演者のほとんどが物故者のドラマ(特に時代劇)、何度目かの再放送映画、韓国ドラマ、懐メロ番組、そして一番多いのが通販・物販番組だ。
地上波も最近では名の知れた芸人をMCに使って食品や日用品を通販番組で売っているが、BSの通販番組は家電、健康器具、衣料品、日用品、化粧品、サプリメントと多岐にわたり、サプリなどは薬機法(旧薬事法)を無視したような表現が満載だ。番組スタイルはMCと2~3人のガヤ芸人、メーカーの担当者とほぼ昔と同じだ。調理家電や包丁などはカタカナ名をつけた物売りタレントがMCを務めたりする。以前は通販番組といえば落ち目の芸人や歌手が出てきたが最近やたら目立つのは中野珠子というタレントだ。

以前はリポーターをやっていたと記憶しているが、今では節操なくいろんなものを売る物売り芸人みたいだ。化粧品、サプリ、ヘアカラー、補正下着、梅干し、青汁、ごま油にごま煎餅、スマートウォッチ、紳士ベルト、ストレッチマット、電動工具、尿漏れ用パンツなどなど、BSやCSテレビをつけると必ずといっていいくらい彼女に当たる。二年くらい前はたまにだったが最近はすごい出演数だ。通販MCのポジションを確保したのだろうが、最近は多忙のせいか表情に疲れが見える。感じが悪い人ではないのだがこれだけ出ていると「またかよ~、もういいよ」と思う。以前は気にならなかった体を上下に揺らしながらの話す姿も気になり始めた。
昔広告代理店でメディアプランナーをしている時、広告出稿時の接触回数分析というのがあった。視聴者に何回CMを見せるのが効果的、かつ効率的かというものだ。Three-hit theoryという説があり、広告は3回目から有効だというものだった。たくさんの回数を見せればよいというものでもなく、何十回も同じ広告を見れば飽きられるし、認知率も上がらないので効率的ではなくなる(効果は逓減するが広告費は1回目も30回目の同じだけかかるから効率は悪化する)。だから当時は3回から10回を適正接触頻度とし、この回数の接触者(Effective Reach)を最大化するメディア計画を作っていた。
同様に通販番組もMCも広告物である。何度も同じものを見せられれば視聴者の関心は薄れ、商品もMCも飽きられる運命にある。通販番組で扱う商品は競合品と比べて大きな差を持つものはほぼ無いし、MCも余程の才能がある人を除いてやがて飽きられ淘汰される。数年前まで通販番組に出ていたが最近お目にかからないタレントは大勢いる。大昔にも物売りタレントはいたが、泉大助はナショナル(現パナソニック)専属だったし、押坂忍は東芝と守備範囲を絞っていた。今のように仕事であればなんでも売るというスタンスではなかった。クライアントもキャスティングにもっと留意すべきだし、所属事務所も稼げるときに稼ごうだけと考えるだけでなく、サラリーマンの生涯キャッシュフロー的な発想があってもしかるべきではなかろうか。
コロナ以降ネットに喰われっぱなしのテレビ業界は製作費の大幅な削減を強いられ、ギャラの安いタレントの出番が増えた。地上波もひどいがBS放送はさらに酷い。出演者のほとんどが物故者のドラマ(特に時代劇)、何度目かの再放送映画、韓国ドラマ、懐メロ番組、そして一番多いのが通販・物販番組だ。
地上波も最近では名の知れた芸人をMCに使って食品や日用品を通販番組で売っているが、BSの通販番組は家電、健康器具、衣料品、日用品、化粧品、サプリメントと多岐にわたり、サプリなどは薬機法(旧薬事法)を無視したような表現が満載だ。番組スタイルはMCと2~3人のガヤ芸人、メーカーの担当者とほぼ昔と同じだ。調理家電や包丁などはカタカナ名をつけた物売りタレントがMCを務めたりする。以前は通販番組といえば落ち目の芸人や歌手が出てきたが最近やたら目立つのは中野珠子というタレントだ。

以前はリポーターをやっていたと記憶しているが、今では節操なくいろんなものを売る物売り芸人みたいだ。化粧品、サプリ、ヘアカラー、補正下着、梅干し、青汁、ごま油にごま煎餅、スマートウォッチ、紳士ベルト、ストレッチマット、電動工具、尿漏れ用パンツなどなど、BSやCSテレビをつけると必ずといっていいくらい彼女に当たる。二年くらい前はたまにだったが最近はすごい出演数だ。通販MCのポジションを確保したのだろうが、最近は多忙のせいか表情に疲れが見える。感じが悪い人ではないのだがこれだけ出ていると「またかよ~、もういいよ」と思う。以前は気にならなかった体を上下に揺らしながらの話す姿も気になり始めた。
昔広告代理店でメディアプランナーをしている時、広告出稿時の接触回数分析というのがあった。視聴者に何回CMを見せるのが効果的、かつ効率的かというものだ。Three-hit theoryという説があり、広告は3回目から有効だというものだった。たくさんの回数を見せればよいというものでもなく、何十回も同じ広告を見れば飽きられるし、認知率も上がらないので効率的ではなくなる(効果は逓減するが広告費は1回目も30回目の同じだけかかるから効率は悪化する)。だから当時は3回から10回を適正接触頻度とし、この回数の接触者(Effective Reach)を最大化するメディア計画を作っていた。
同様に通販番組もMCも広告物である。何度も同じものを見せられれば視聴者の関心は薄れ、商品もMCも飽きられる運命にある。通販番組で扱う商品は競合品と比べて大きな差を持つものはほぼ無いし、MCも余程の才能がある人を除いてやがて飽きられ淘汰される。数年前まで通販番組に出ていたが最近お目にかからないタレントは大勢いる。大昔にも物売りタレントはいたが、泉大助はナショナル(現パナソニック)専属だったし、押坂忍は東芝と守備範囲を絞っていた。今のように仕事であればなんでも売るというスタンスではなかった。クライアントもキャスティングにもっと留意すべきだし、所属事務所も稼げるときに稼ごうだけと考えるだけでなく、サラリーマンの生涯キャッシュフロー的な発想があってもしかるべきではなかろうか。
