一昨日内閣府が発表した経済財政白書に年齢別に見た世帯あたりの保有金融資産というものが載っていた。世帯主の年齢別にその世帯が保有している金融資産をグラフ化したものだ。よく見るデータは20代から70代までが多く、85歳以上までカバーするものは少ない。これを紹介した日経の見出しは「ためた老後資産、85歳過ぎても減少1割、長生きで節約志向」だった。

銀行や政府が発表する金融資産額は負債は勘案されていないことが多く、ほとんどが単身世帯を含んだ全世帯データで、かつ中央値ではなく富裕層含みの平均値だ。当然のことながら一部の富裕層が数字を引き上げている。しかしこのデータでは金融資産がピークの65歳でも「老後2000万円問題」をクリアしていない。昨今では物価上昇を受けて老後4000万円問題などと書き換える記事も多いし、高騰する老人ホームを利用するともっと必要となる。いつまで生きるか分からない老人は節約するしかない。
全世帯を見ても老人には参考にならないので、出典は異なるが世代別の数字を確認してみる。二人以上世帯では60歳代で1800万円、70歳代で1900万円と金融資産が増えている。他のデータでは60歳代をピークに下がっていくのだがこの金融広報中央委員会データは年齢が上がると平均資産も上がっている。世論調査とあるし中央値がきれいすぎるから多少信ぴょう性に欠けるかもしれない

もう少し信用できる調査はないかと探したら日経CNBCのニュースにぶつかった。これも富裕層含みの数字だが二人以上の無職高齢者世帯の貯蓄額とある。家計調査だからまあ信用できる。えっ 平均で2500万もあるの!。それにここ数年微増ではあるが増え続けている。確かに子供は独立しているだろうしローンは完済だろうから理解できないわけではない。たぶん1億円以上の純金融資産を持つ148万世帯が貢献しているに違いない。そう思いたい。

日経CNBCが良心的なのは富裕層含みではあるが平均値だけでなく、中央値(有職世帯も含んではいるが)の1604万円をベースに家計調査データを基に年齢層ごとの毎年の不足額を算定し、かつ2%のインフレを組み込んで1600万円であと何年生活できるかを計算していることだ。それによると月1~4万円の赤字でも47年は生きられると結論付けている。
これは85歳からの赤字額が激減することと、病気や老人ホームなどの支出は想定されていないためでもあるが、このグラフを見て健康だけが取柄の後期高齢者は少し安心したのであります。健康第一!健康第一! さ 安心して寝よう。おやすみなさい。
参考までに試算に使った年齢層別の月別収入と支出、赤字額はこんな感じになるとのこと。
金融資産の6割、消費支出の4割を占める高齢者が金を使わないと日本経済は廻りませんね。


銀行や政府が発表する金融資産額は負債は勘案されていないことが多く、ほとんどが単身世帯を含んだ全世帯データで、かつ中央値ではなく富裕層含みの平均値だ。当然のことながら一部の富裕層が数字を引き上げている。しかしこのデータでは金融資産がピークの65歳でも「老後2000万円問題」をクリアしていない。昨今では物価上昇を受けて老後4000万円問題などと書き換える記事も多いし、高騰する老人ホームを利用するともっと必要となる。いつまで生きるか分からない老人は節約するしかない。
全世帯を見ても老人には参考にならないので、出典は異なるが世代別の数字を確認してみる。二人以上世帯では60歳代で1800万円、70歳代で1900万円と金融資産が増えている。他のデータでは60歳代をピークに下がっていくのだがこの金融広報中央委員会データは年齢が上がると平均資産も上がっている。世論調査とあるし中央値がきれいすぎるから多少信ぴょう性に欠けるかもしれない

もう少し信用できる調査はないかと探したら日経CNBCのニュースにぶつかった。これも富裕層含みの数字だが二人以上の無職高齢者世帯の貯蓄額とある。家計調査だからまあ信用できる。えっ 平均で2500万もあるの!。それにここ数年微増ではあるが増え続けている。確かに子供は独立しているだろうしローンは完済だろうから理解できないわけではない。たぶん1億円以上の純金融資産を持つ148万世帯が貢献しているに違いない。そう思いたい。

日経CNBCが良心的なのは富裕層含みではあるが平均値だけでなく、中央値(有職世帯も含んではいるが)の1604万円をベースに家計調査データを基に年齢層ごとの毎年の不足額を算定し、かつ2%のインフレを組み込んで1600万円であと何年生活できるかを計算していることだ。それによると月1~4万円の赤字でも47年は生きられると結論付けている。
これは85歳からの赤字額が激減することと、病気や老人ホームなどの支出は想定されていないためでもあるが、このグラフを見て健康だけが取柄の後期高齢者は少し安心したのであります。健康第一!健康第一! さ 安心して寝よう。おやすみなさい。
参考までに試算に使った年齢層別の月別収入と支出、赤字額はこんな感じになるとのこと。
金融資産の6割、消費支出の4割を占める高齢者が金を使わないと日本経済は廻りませんね。



