先日こんな記事が配信されていた。都心のタワマンでの宅配業者の配達・集荷業務を調査したら一棟で4時間15分もかかっていた。その中で最も時間をとられていたのはエレベーターの待ち時間と移動で合計なんと1時間27分だったという。いくら50階建てで総戸数1000戸の大タワーマンションとはいえこれはひどすぎる。

上記は極端な例かもしれない。我が家は築30年を超えた32階建て約300戸のマンションで、入退館の管理は最近のタワマンほど厳しくはない。しかし宅配業者の滞在時間は長いようで、エントランスには複数の宅配業者の荷物台が置いてあるのを見かけるし、同業者がインターフォンの順番待ちをしている時もある。インターフォンでオートドアを解錠しても我が家に荷物が届くのは20分後のことも時々ある。時間指定をしないと再配達を避けるために朝8時台に配達があって起こされたり、不在者も多いので午前中は宅配ボックスが満杯のことも多い。
最近の高級タワマンには宅配業者に対して独自のルールを設けることがある。壁や床を傷つける恐れがるので台車の禁止、時には台車だけでなく配達用の籠やバッグの禁止、マンションによってはセキュリティ上の理由で置き配ができない、エレベーターを使う時は事前に防災センターで解錠カードを借りる、などなど。台車や籠が使えなければ手で運ばざるを得ず効率は落ちる。防災センターで申請しカードを受け取るまでに10分かかることもある。それからインターフォンですべての受取人に連絡し在宅かどうかを確認する。その後エレベーターまでのロックを解除し、エレベーターホールでエレベーターの到着を待つ。数分待つこともある。この待ち時間は配達階ごとに必要だ。住民用と貨物用エレベーターがあり、貨物用しか使えないマンションもある。超高層タワマンでは階によってエレベーターが異なり途中で乗り換えなければならないことも。エレベーターが一番の問題だ。
これらの問題を解決するためにはいくつかの方法があろう。マンションで受け取らずに駅やコンビニで受け取るルートの増設。マンションの宅配ボックス数を増やす。置き配規制の緩和。コンシェルジュが荷物を預かり住人に届ける。宅配業者はマンションに届けるまでとし、その先の館内配送は他の専用業者に任せる。再配送をなくすため全ての配送に受取指定時間帯を記入させる。既にコンシェルジュサービスや、宅配ボックスやコンビニでの受け取りにはポイントがつくなどの取り組みは始まっているがまだ十分ではない。宅配ボックスもそれほど数は増やせないしサイズの大きい荷物や冷凍品などには使えないため制約がある。
これらすべてを実現しても現状を変革するには不十分かもしれない。しかし既存マンションのエレベーター台数を増やすわけにもいかないし、高速化も限界まで来ている。私が住むマンションも今エレベーターの更新を予定しているが3基で約3億円が必要となる。エレベーターだけが理由ではないだろうが、多くの業者がタワマンは採算に合わないと言っているので、放っておくとタワマンには配達しないという業者が出るかもしれないし、割増料金の設定も十分にありうる。EC市場が25兆円を超え宅配が日常生活に必須のものとなっているので居住者にとって荷物が届かないと生活の質にも影響を及ぼす(特に外出困難な年配者に)。
マンション側ができることは宅配業者用の駐車スペースを用意し、同時にその隣接する場所に荷捌きスペースも確保する。これらを推し進めると武蔵小杉や横浜北仲などのタワマン内に設けられた敷地内物流センターに近いものになる。スペースの制約があって全てのタワマンには無理だろうが、現在のようにタワマン側が上から目線で配送業者を見て規制をするより、業者側に寄り添って対策をとらないと配送難民を生んでしまう。配達業者がインターフォンを独占しないようにセンタースタッフの携帯と各戸のインターフォンとの接続システムの確立、配送センターとスタッフの費用は管理費から捻出することになろうが利便性のためにはコスト増にも耐えねばならない。それがバベルの塔に住む住民の宿命だと諦めて。

上記は極端な例かもしれない。我が家は築30年を超えた32階建て約300戸のマンションで、入退館の管理は最近のタワマンほど厳しくはない。しかし宅配業者の滞在時間は長いようで、エントランスには複数の宅配業者の荷物台が置いてあるのを見かけるし、同業者がインターフォンの順番待ちをしている時もある。インターフォンでオートドアを解錠しても我が家に荷物が届くのは20分後のことも時々ある。時間指定をしないと再配達を避けるために朝8時台に配達があって起こされたり、不在者も多いので午前中は宅配ボックスが満杯のことも多い。
最近の高級タワマンには宅配業者に対して独自のルールを設けることがある。壁や床を傷つける恐れがるので台車の禁止、時には台車だけでなく配達用の籠やバッグの禁止、マンションによってはセキュリティ上の理由で置き配ができない、エレベーターを使う時は事前に防災センターで解錠カードを借りる、などなど。台車や籠が使えなければ手で運ばざるを得ず効率は落ちる。防災センターで申請しカードを受け取るまでに10分かかることもある。それからインターフォンですべての受取人に連絡し在宅かどうかを確認する。その後エレベーターまでのロックを解除し、エレベーターホールでエレベーターの到着を待つ。数分待つこともある。この待ち時間は配達階ごとに必要だ。住民用と貨物用エレベーターがあり、貨物用しか使えないマンションもある。超高層タワマンでは階によってエレベーターが異なり途中で乗り換えなければならないことも。エレベーターが一番の問題だ。
これらの問題を解決するためにはいくつかの方法があろう。マンションで受け取らずに駅やコンビニで受け取るルートの増設。マンションの宅配ボックス数を増やす。置き配規制の緩和。コンシェルジュが荷物を預かり住人に届ける。宅配業者はマンションに届けるまでとし、その先の館内配送は他の専用業者に任せる。再配送をなくすため全ての配送に受取指定時間帯を記入させる。既にコンシェルジュサービスや、宅配ボックスやコンビニでの受け取りにはポイントがつくなどの取り組みは始まっているがまだ十分ではない。宅配ボックスもそれほど数は増やせないしサイズの大きい荷物や冷凍品などには使えないため制約がある。
これらすべてを実現しても現状を変革するには不十分かもしれない。しかし既存マンションのエレベーター台数を増やすわけにもいかないし、高速化も限界まで来ている。私が住むマンションも今エレベーターの更新を予定しているが3基で約3億円が必要となる。エレベーターだけが理由ではないだろうが、多くの業者がタワマンは採算に合わないと言っているので、放っておくとタワマンには配達しないという業者が出るかもしれないし、割増料金の設定も十分にありうる。EC市場が25兆円を超え宅配が日常生活に必須のものとなっているので居住者にとって荷物が届かないと生活の質にも影響を及ぼす(特に外出困難な年配者に)。
マンション側ができることは宅配業者用の駐車スペースを用意し、同時にその隣接する場所に荷捌きスペースも確保する。これらを推し進めると武蔵小杉や横浜北仲などのタワマン内に設けられた敷地内物流センターに近いものになる。スペースの制約があって全てのタワマンには無理だろうが、現在のようにタワマン側が上から目線で配送業者を見て規制をするより、業者側に寄り添って対策をとらないと配送難民を生んでしまう。配達業者がインターフォンを独占しないようにセンタースタッフの携帯と各戸のインターフォンとの接続システムの確立、配送センターとスタッフの費用は管理費から捻出することになろうが利便性のためにはコスト増にも耐えねばならない。それがバベルの塔に住む住民の宿命だと諦めて。





