老夫婦二人暮らしでも結構な量のゴミが出る。うちのマンションは粗大ごみや資源ごみ以外は毎日捨てられるのだが、可燃ごみを週二回、ポリごみと缶/PET/瓶も週二回、段ボールゴミを週一回のペースで出している。その量がコロナ以降増えたような気がする。近所のマンションを見てもごみ置き場には明らかに以前より大量のごみが集められている。
pic_6571_2_0003
昨年コロナによる自粛要請が出た後、横浜ではゴミ総量が+13%、缶やPETなどが+16%増えた。東京でもごみの量が6.4%増加したとの記事があった。中でもプラスティック容器(トレーなど)は1割近い増加だった。外出を控えて自宅で調理することが増え所謂「巣ごもり消費」がごみの量を増やしたようだ。確かに肉、魚、卵、豆腐、総菜、何を買ってもプラ容器やトレーに入っている。子供のころこれらを買うとたいていは経木や新聞紙で包まれていた。もしくは豆腐のように鍋を持って行って入れて帰ってきた。昭和30年代に入ってからポリ袋や発泡スチロールが普通に使われるようになり経木などほとんど見なくなった。一杯になったゴミ袋を抱えてゴミ置き場に向かう時、人類はHomo sapiens(賢い人間)なんかじゃなくHomo scruta(ゴミ出し人間)とでも呼んだ方がいいのではないかといつも思う。他の動物は排泄物と捕食した動物の骨くらいしか残しませんものね。

年末年始は特にゴミの量が増える時期で、鎌倉市などはこの1月にごみ処理の停滞防止とコロナウィルス感染症対策のため排出自粛願を出すくらいだった。この時期は段ボールゴミが大量に出る。お歳暮類の箱だけでなく巣ごもり生活に伴うお取り寄せ便やアマゾンとか楽天などのネット購入が対前年で4割増えたという報道もあり、マンションの資源ごみ置き場はうず高く積みあがった段ボールで一杯だった。わが家でも週に二回くらいアマゾンと楽天の配達が各々あり、その他に食材、ミネラルウォーターや無糖茶などを定期的に購入するので一週間の段ボール量はこんな感じになる。
IMG_4236
どうにかしてゴミの量を減らすことはできないのか。ポリ袋の有料化もその一環だったが今のところ大きな効果は見られない。逆にスーパーやデパ地下ではエコバッグの汁漏れ防止用に何枚かの無料ビニール袋を使う人が増えているらしい。
ハーゲンダッツは使い捨てでなく再利用できるステンレス容器をテストしているらしいし、ラックスはリサイクルできるPET容器使用のヘアケア製品を4月に出すらしい。使い捨てでなく再利用できる容器、容器を持参しての量り売り、昔のコーラのように容器を返却すると料金が帰ってくるデポジット制が見直されるかもしれない。

もう一つの方法はゴミ処理の有料化だろう。去年4月に廿日市市は可燃ごみの有料化に踏み切った。45円の黄色のゴミ袋(45リットル用)に入れてゴミ出しをする。有料化からの半年で可燃ごみは9.8%減少した。しかし同時期の資源ごみは9.0%増加した。コロナ禍でプラ容器の使用機会が増えたことと、可燃ごみから資源ごみへの分別が進んだことが原因だと思われる。コロナ以前のケースでは、狛江市でも2005年からゴミの有料化(40リットル用で1枚80円)を始めている。開始直後は可燃ごみは18.3%、不燃ごみは29.9%排出量が減ったが、その後は大きな変化はなく開始3年後でも開始前と比べて20%減レベルにある。短期的には効果がありそうだが抜本的な対策にはなりそうもない。

結局3Rを徹底するしかないのかもしれない。まずReduceで可燃ごみでも資源ごみでも量を減らす。これが一番大事。次にReuseで捨てる前に他の使い道はないかまたは使ってくれる人はいないかを考える。最後がRecycleで使い道がないものを捨てる前に分別して再利用できるようにする。これは最後の手段だ。なぜならリサイクルには多大なエネルギーが必要だし通常ごみとして処理するよりも手間と費用が掛かるからだ。
老人にできることは、無駄なものを買わない、食品ロスを出さない、ゴミはできるだけ圧縮してから出す。こんなことしかできない。今日もHomo Scrutaとつぶやきながら大きな袋を抱えてゴミ置き場へと向かう。



ランキング参加中です。クリックしていただけると励みになります。