マーケティング爺のひとりごと

外資系7社でチューインガムから抗癌剤までのマーケティングを生業としていた引退老人です。使えそうなデータや分析、気になった出来事、思い出、日々思うことなどをボケ防止のため綴っています。にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
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カテゴリ: 役に立つかもしれないヒント

若いころは座右の銘とかモットーとは無縁だった。行動の指針になるようなものなど必要ない、その時々の状況に合致するようにアクションをとれば良いと思っていた。

しかし社会に出ると会社にはMission、Vision、Valueなるものが存在することを知る。Missionは「使命」と訳されるが「存在理由」の方が分かりやすい。Visionは「将来になりたい姿」、Valueは「行動指針」と訳されることが多い。簡単にまとめると、その会社は何故存在し、将来の目標をどうやって実現するのか、となる。その三つをWhy?、What?、How?を置き換えると分かりやすい。日本の企業には社訓とか社是と呼ばれるものが存在するが、グローバル企業は世界中に事務所を持ち国籍も従業員の背景も文化も異なるので、全員が同じ方向を向くためにこうしたものが必要になる。

最近は抽象的な概念を含むことが多いMissionやVisionよりも具体的な行動指針に結びつきやすいValueを重要視する会社が多い。会社によってはValueを行動規範と呼んだりクレド(Credo)という語を使ったりする会社もある。Credoとは信条や志を意味するラテン語で私がいた会社ではクリードと呼ばれていた。

クレドは1943年に米J&Jが「我が信条」として初めて考案されたが、有名になったのは1982年にそのJ&J製品に何者かによる毒物混入製品が発生した「タイラノール事件」の時だった。J&Jは「我が信条」の冒頭に「我々の第一の責任は、すべての顧客に対するものである」と明記された通り、このクレドに基づいて迅速に製品回収をして事態収拾を図り、消費者の信頼を勝ち取ったことでJ&Jの信用とクレドの効用が全米に知られることとなった。今ではクレドに従った行動をとることが上司の指示より優先されることもあるし、リッツカールトンのようにクレドを実行するために従業員に一日上限2千ドルを自由に使うことができる決裁権を与える例もあるくらいだ。

私が在籍していた製薬会社にもValueがあり、人の尊重、誠実性、卓越性の三つが挙げられていた。管理職として入社しその翌年数十人規模のグループを率いることとなった時、自分なりのValueというかモットーを提示しなければいけないと感じた。部下になる人のほとんどは私のことを知らないし、他の業界から来たよそ者が突然ボスになることに対する不安もあると思った。それで、それまでも時々使っていた「Fair, Share, Care」を思い出し最初の会議の日のプレゼンの最後に全員の前で発表した。

Fair - 誰に対しても差別することなく公平に接する。
Share - 自分が持っている知識や情報は誰にでも分け与え共有する。
Care - 他人に対して常に関心を払い、深入りしない程度に面倒を見る。

これなら会社のValueである、人の尊重、誠実性、卓越性と大きな矛盾もないし、韻を踏んでいて覚えやすいという利点もある。少なくとも「人には優しく」というメッセージは伝わったと思うし、上司の外人からも「俺のモットーよりわかりやすい」とのコメントももらった。それ以降仕事の時だけに限らず何かあったら「Fair, Share, Care」と呟きながら解決策を探ることにしている。

このシリーズも3回目なので3にかかわるテーマを選びました。

Three Hit Theory(スリーヒット理論)
ずいぶん昔ですが広告の仕事をしている時にちょっと流行った理論です。Ad Ageにも特集されたことがありました。曰く、広告は3回目から効く。消費者は広告に複数回接触することで段階的に態度変容を起こし、最終的には購買に至るというのがその主旨でした。こんな流れになります。

1st Hit:認知
最初の接触は消費者に商品の存在を認知してもらうことです。注意を引き、記憶に残ることが目的になります。そのために刺激的なクリエイティブ、キャッチーなコピー、ユニークな表現などで消費者の注意をひきつけます。「なに?この商品」と思わせる工夫ですね。

2nd Hit:理解・興味
2回目の接触では商品をより深く理解してもらい、興味を持ってもらうことが目的です。どんな価値がその商品にはあるのか、使うことによる自分にとってのメリットは何なのかを伝えるのです。広告のなかの機能の説明、使用シーン、問題解決シーンなどが有効です。「面白そう」「役に立つかも」と思わせれば成功です。

3rd Hit:行動喚起
3回目の接触では購買意欲を高め、行動を喚起することが目的です。購入を促すような直截的なメッセージがあるといいですね。たとえば新発売キャンペーンの情報、どこで売っているかの案内などで購買の後押しをするわけです。クーポンの案内とか、自社のECサイトに誘導してより詳細な製品説明も有効です。

この3つの目的を同じ広告でカバーするの困難です。複数回、異なる角度からの情報提供が必要となります。新聞広告等なら可能かもしれません。伝統的メディアだけでなく、店頭POP、オンライン広告などを組み合わせれば比較的安価に実行できるかもしれません。Web広告を使えば一度サイトを訪れたユーザーに2度目3度目の広告メッセージを効果的に提供できます。
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この理論に触発されたのかどうかは分かりませんが、そのころ3+リーチを重要視するメディアプランが台頭してきました。広告効果を評価するには到達率と接触回数が良く用いられますが、通常は1回以上接触した率をリーチと呼び、接触者の平均視聴回数を平均フリークエンシィと呼びます。80%のターゲットに平均3回メッセージを届けた、とか言います。ただ平均3回接触には1回だけの人もいれば20回接触する人もいます。1回や2回では効果が薄いので3回以上、しかしあまり多く接触すると飽きられるしコスト効率も悪くなるので10回まで、つまり3回から10回接触する人を最大化するメディアミックスやメディアプランを苦労して作ったものでした。いまならデータも多いし、ネットなら双方向なので接触データがとりやすいから楽にできそうですね。

マーケターは物事を数字でとらえたり数字でくくったりするのが好きですね。マーケターが使う数字でくくったフレーズや語呂合わせをいくつか紹介します。
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3C
自社を取り巻く利害関係者を分析するときに使われます。Customer、Competitor、Companyの3つです。顧客は誰なのか、どんなニーズを持っていて更なるセグメンテーションは可能なのか。競合会社は誰か、どんな強みと弱みを持っているのか、彼らの特徴・経営資源・差別化ポイントは何なのか。それらの顧客と競合に対応するために自社はどんな強みと弱みを持っているのか、自社の経営資源は、技術やブランド力は、などを分析して市場機会と脅威を把握し戦略を練ります。マーケティング戦略立案のスタートポイントとして有効です。一番大事なCは、もちろんCustomerです。

4P
マーケティングの教科書に最初に出てくるのは4Pであることが多いですね。古いと言われながらまだ生き延びているマーケティングの4P。Product、Price、Place、Promotionの4つのPで始まる要素を組み合わせれば売れる仕組みができるというE.マッカーシーが考案したものです。顧客が望む価値を持つ製品、競合的な価格、製品を効率的に配荷する流通、購買意欲を高める販促活動の4つです。初心者にマーケティングとは何かを説明するには便利な道具ですが、消費者の視点に欠けているのが弱みです。

4C
4Pが売り手の観点から見たマーケティングとすると4Cは買い手サイドから見たマーケティングです。R.ラウターボーンが提唱したCustomer Value、Customer Cost、Convenience、Communicationの4つで4Pの4要素に対応しています。顧客は何(価値)を買いたいのか、いくら(金銭や情報収集時間など)支払うのか、どこでどのように買いたいのか、どうやって顧客との(一方的な情報発信でなく)対話をするのか、と言い換えることができます。4Pと合わせて使うとより立体的な戦略が構築できます。

7S
マッキンゼーが提唱した組織の有効性を高めるための7つの要素です。3つのハードと4つのソフトからなります。ハードの3SとはStrategy、Structure、Systemでソフトの4SはShared Value、Skills、Staff、Styleです。簡単にまとめるとまず自社の戦略を見直し、組織構造を変え、システムを整備します。次に共通の価値観を社員間に浸透させ、組織および個人のスキルを高め、人材の育成をします。そしてそれらが完成されることによって企業の文化(Style)が変わるというわけです。この7要素はそれぞれ独立しているのではなく相互に影響しあっているので、これらの要素全体を整合性のある状態に持っていくことが重要です。ハードの3Sは比較的簡単にコントロールしやすいのですが、ソフトの4Sは組織文化や人材に係わるのでコントロールが容易ではなく、時間をかけて醸成することが必要になります。

根拠がはっきりしないものもあるが、マーケティングの世界には数字がらみの法則がいくつかあります。覚えておくと参考になるかもしれないのでいくつか紹介しましょう。
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1対5の法則
新規に顧客を獲得するためにかかるコストは既存顧客を維持するコストの5倍かかる。
既存客は既に製品を購入しているためブランド認知があり、製品特徴や他社製品との差も理解しているので再購入の可能性が高い。新規顧客獲得よりも既存客の維持の方に力を入れたほうが賢明という考え方です。(成熟市場では有効なことが多い。しかし新規客も狙わないと長期的にはじり貧になる)

5対25の法則
顧客離れを5%改善すれば、利益は最低でも25%改善される。
1対5の法則にあるように既存客は新規顧客ほど日常的には手がかからないので利益率が高い。そんなに手をかけなくても再購入してくれる確率が高いので、既存客を失うとその数倍以上の営業利益が消えてしまう。リピータは大事です。ロイヤルティが利益に大きく貢献するということですね。

1人の不満足は66人に伝播する
製品やサービスに満足した消費者は平均7人にそのことを話すが、不満を感じた消費者はその不満を11人に話す。その11人がそれぞれ5人に話すとされ、合計66人に不満が伝わる。その根拠はよく分からないが、満足より不満を訴えたいという心情は理解できます。最近はネットの口コミでネガティブコメントをよく見かけますが、ネットの広範囲・急速な拡散性を考えると66人以上に伝播することは十分に考えられます。

20:80の法則(パレートの法則)
ABC分析をすると上位20%の顧客が80%の売り上げを占めることがよくあります。同様に2割の販売員が全社の8割の売り上げを担っている事例もあるし、2割の製品が会社の利益の8割を産み出すこともあります。クレームの80%は特定の問題や少数の顧客から発生することも多くあります。ウェブサイトの80%のトラフィックは20%のページに集中する。もちろんすべてには当てはまらないがビジネス戦略を立案するときにABC分析をすると注力すべき対象が明確になることが多い。

プロスペクト理論
これは数字は付いていないが有名な理論で、人間は同じ価値でも得することよりも損することに対してより敏感に反応する「損失回避性」と呼ばれる心理傾向を持ちます。同じ金額の利益を得た時の喜びよりも、同額の損失を出した時の悲しみの方が大きいと感じます。100円引きの商品を買って「得した」と思うのより、買った翌日に100円値下げされているのを見る方が同じ100円でもショックや落胆が大きいのですね。

住んでいるマンションでは毎年二回減災訓練がある。今日がその日だ。休日の朝に室内のインターホンのスピーカーから巨大地震が発生したとの案内放送が流れ、室内待機の後、火災が発生して延焼中なので避難しろとの指示が出る。同じ内容の放送が敷地内のスピーカーからも流れ住民の退避が始まる。
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働いていた頃はせっかくの休日の朝に放送で起こされるのは3時にベッドに入る自分には少し腹立たしく、訓練に参加することは少なかった。今は管理組合の理事長なので参加せざるを得ない。訓練は退避後広場に集合して消火器やAEDの使用訓練があり(時には地震体験車やはしご車を消防車から出してもらうこともある)その後会議室に移動して消防署員や防災専門家による講話がある。本日の講話は「高層マンションにおける防災」というタイトルだった。

マンションは高層階になるほど地震の揺れ幅が大きく、家具などの転倒、落下、移動による被害が大きくなることは阪神淡路や東日本大震災で実証されている。怪我だけでなく通路や出口ドアを塞ぐことによって避難障害を招くこともある。それらを防ぐために背の低い家具に変えたり、人がいない方向に倒れるように家具の向きを変えたり、窓際には重量物や移動しやすいものを置かないようにする。大きな家具はL字金具で壁に固定したり、ストッパーを併用したりする、などが実物とともに紹介された。

記憶ではかつては防災訓練と呼んでいたと思う。今は減災訓練だ。「防災」が災害を未然に防止し被害をゼロに近づけるための努力なのに対し、「減災」は災害は起こるものだと考え被害を最小に抑えるための事前対策と定義づけられる。自然をねじ伏せようという考えから自然には敵わないと現実的になったような気がする。この変化は1995年の阪神淡路大震災の経験から来たらしく、その後「減災」が一般的になったようだ。

国や地方自治体は「自助」「共助」「公助」で災害に備えよと言う。まず自分および同居家族で身を守り備蓄品や持ち出し品を準備する。次に隣近所や町内会、自治会などのコミュニティで助け合う。最後に国や自治体の対策や制度を利用する。ただ防災に詳しい人は「公助」は期待しないほうが良いという。国や市のプライオリティはまず公共施設や病院、学校に置かれ民間の共同住宅はその後になるだろう。

「公助」がないわけではない。私の両親は阪神大震災で被災した。寝室の箪笥が倒れてあわや直撃だったらしい。電気ガス水道すべてが止まり、その夜自衛隊の給水車が来たので二人で9階から階段でおり、寒い中並んで水を貰い、階段をまた昇って部屋にたどり着いたら二度と下に降りる気力も体力もなかったらしい。老人から死んでいく、と妹が言っていた。だから「自助」が第一で「共助」がそれに続く。ただ、困った時だけの「共助」は機能しない。普段から協力したり、少なくとも顔見知りになっておかないと非常のときに役に立たない。

今日のような減災訓練に、毎年同じことをしているから今年は参加しない、という老人もいる。繰り返しが大事なんだよ。災害発生時はだれもがパニックに陥る。パニックになると準備したことしか実行できない。それも十分に準備したことしか。消火器は扱えるかもしれないが、パニック時にAEDがちゃんと扱えるか自分でも自信がない。毎年同じ訓練を受けて体で覚えないと駄目なんだけどね。

マンションの郵便受けにチラシが入っていた。管理組合が配布したと思われる横浜市資源循環局発行の「ごみと資源物の分け方・出し方」だ。古紙として出してはいけない紙類やリサイクルできない紙類一覧と並んで、様々なごみの分類が書かれている。ゴミの分類は燃やすごみ、燃えないゴミ、小さな金属類、古布、プラスチック製容器包装、スプレー缶、缶・びん・ペットボトル、古紙(段ボール)、古紙(雑誌・その他の紙)、古紙(紙パック)、乾電池、医療機関へ、と全部で12種類もある。
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今まで燃えないゴミだと思っていたラップ、食品用保存袋、タッパー、プラスチック製のスプーンやストローが燃やすごみに区分されていて驚いた。ずっとリサイクルできるごみだと思って出していた。どおりで毎朝ゴミ置き場で管理事務所の人が燃えないゴミを確認しているわけだ。これではいけないとそれまで燃えるゴミ(家庭ごみ)とプラゴミの二種類用のゴミ箱を四分割のゴミ箱に変えた。これで燃やすごみ、プラスチック製包装容器、缶・びん・ペットボトル、その他用に分別できる。
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リデュース、リユース、リサイクルの3Rは守ろうと思うが12種もあると結構面倒で、毎回このチラシを読みながらのゴミ捨てになる。たしかこのマンションに引っ越してきた30年前は分別などなく、当時の横浜市長が「市の焼却炉は強力でなんでも燃やすことができる」と豪語していたと記憶している。それでマンションのダスターシュートになんでも放り込んでいた。本当は家庭ごみにプラスティックゴミが多少混じっていた方が燃焼温度が上がり燃費の節約になると聞いたことがある。いまではゴミ置き場は、家庭ごみ、プラゴミ、発泡スチロール、スプレー缶、乾電池、燃えないゴミ、金属類、可燃ごみ、電球などの置場があり、粗大ごみやリサイクルごみ(段ボールや新聞などの資源ごみ)置場も別に設置されている。今朝もゴミ置き場で管理事務所のおじさんの「ちゃんと分別してるかい?」的な視線を感じながら我が家のゴミ捨て担当はゴミを捨てました。

横浜だけが厳格なんだろうか。神戸に住んでいる時はなんでも捨てられて、横浜に引っ越すときには不要になったベッドのマットレスを夫婦二人で担いでゴミ置き場に運んでエイヤッと投げ捨てたが、さっき調べたら今は神戸でもマットレスは粗大ごみ扱いで処理手数料として3千円かかることになっていた。時代だな。今月はリフォームしたので何点もの家具や電化製品、運動器具を粗大ごみで出した老人は、これからはリデュース(モノを減らす)生活を心がけて暮らそうと思った次第です。



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業者決定と契約からほぼ2か月たってやっと工事が始まった。台所から始まり風呂場、トイレ、洗面所と一週間の工期だ。初日9時に職人さん4人がやってきた。キッチンの解体から始まり水道とガスの配管移設、キッチンパネル設置と進む。当然あると思っていたコンセントがなかったので直前にコンセントを付けてもらうように依頼する。大きなキッチンパネルの裁断を玄関前でやっていたら、多分クレームだ出たのだろう、管理事務所から共用部での作業は駄目と言われリビングで作業が始まる。騒音がすごい。夕方から組み立てが始まる。マンションタイプはサイズも種類が多くはないので前のを撤去して新しいのをドンと押し込めば済むのかと思っていたらそんなに簡単なことではないらしい。パーツも多い。エレベーター前にはキッチン台だけでこんなに積んであった。
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わが家のキッチン台は262センチと中途半端なサイズなので、既製品をサイズに合うように調整しているらしく裁断の音が続く。時折職人さんが図面だと可動式吊り棚はこの位置だがあと5センチ上げた方が使いやすい、とかの提案がある。結局いくら良い設備を選んでも、オーダーメイドではないのだから、それをうまく設置する職人のアイデアと腕が最終的には重要なのだろう。でも施工の質は見積もりの段階では分からない。値段だけでなくリフォーム会社の過去実績の確認や担当とのコミュニケーションが大事だと思う。

二日目のキッチンの仕上げと三日目のユニットバスの撤去と設置は一人の職人さんだったのでちょっと驚き。少なくとも二人は来ると思っていた。一人で駐車場からバスタブを運んだり解体をしたりは大変な作業だと思う。こういうところもコストセービングか職人不足が原因なのだろう、と思っていたら午後やっと手伝いの職人さん到着。見習いなのだろうか撤去したものの運搬を担当していた。マンションに出入りするたびに玄関モニターの前でお辞儀をするのが初々しい。頑張れ、新人。

共用部での作業だけでなく物を置くことも駄目と言われたので、狭い家中に荷物が置かれて窮屈なことこの上ない。四日目の午後にバスタブの設置完了。システムキッチンもそうだけどユニットバスも機能的には30年前とそんなに大きく変わってはいない。ただ使い勝手は格段によくなっている。汚れが付きにくい、掃除が楽、風呂蓋ハンガー、抗菌仕様、ほっカラリ床、節水機能とか。だから国から支援金がでるのでしょうね。夜さっそく入ってみたら体になじんで気持ちがよい。同じ水量だが水深が深くなり肩までゆったり浸かることができる。湯船の高さも低くなっていて老人でも跨ぐのが楽だ。
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最終日に洗面台とトイレを取り換えて今回のリフォーム終了。トイレまでスマートフォンで操作できるそうで、老人は付いていけないしその必要も感じない。この日も若い職人さん一人で両方の解体と運搬、配管移設、床貼り、新たな設備の設置と忙しい。昼食も30分で終え、3時の休みも取らず暗くなるまで働いていた。政府は物価上昇以上の賃上げをと言っているが、中小企業の7割が賃上げを考えていないとの報道があった。一生懸命丁寧な仕事をする若い職人さんがちゃんとした待遇を受けているといいなと思いながら遠くから作業を見ていた。ご苦労様でした。

気を付けたはずでもいくつかのミスは発生した。キッチン台にコンセントが付いていないことやボードが指定の色と微妙に違っていたこと(作業済みなので値引きで解決)、近くにあるのにショールームで実物を見ないで発注したので食器や調理器の収納が十分でないことなどだ(ものを整理する理由にはなるけど)。リフォームの3大トラブルは、(追加工事が生じての)予算オーバー、(細部の仕様依頼などの)言った言わないのコミュニケーションミス、工期の遅れだそうだが、我が家の場合は小さなミスなのでまあ良かったのかもしれない。
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リフォーム会社の営業担当も同時に数か所の現場を掛け持ちしていて、依頼主の希望が職人さんに伝わっていないことも想定できるので、任せっきりにしないで細かくチェックをした方が賢明だ。リフォームは一生に何度もすることではないしね。我が家の担当も初日に二回来ただけだった。リフォームが終わっても棚の中身の入れ替えや、マニュアルを読んだり、掃除や、不要になった食洗器やゴミ箱など粗大ごみの処分などやることがたくさん残っている。多分最初で最後のリフォームだと思うがしっかり疲れた。 さ、もうひと風呂浴びよう。で、キッチンはクリナップ、ユニットバスはTOTO、トイレと洗面化粧台がINAXというラインナップでした。



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現在住んでいるマンションも築30年近くになってガタが出始めた。特に水回りが問題で、洗面所、風呂場や台所の水栓はちょっと危ういし、バスタブや洗面台やガスコンロ、レンジフードも傷んできた。15年前に取り換えたアラウーノも調子が悪い。テレビでヤマダ電機のリフォーム番組を見て、ヤマダを含む数社に見積もり依頼をした。

最初に下見に来たのは地元の建築設計事務所で一級建築士の若い女性社長とおじさんデザイナーの二人組だった。たっぷりと時間をかけて台所、浴室、洗面所、トイレの採寸をし写真を撮り、問題点を洗い出して細かい提案をした。90分の時間を使った。いい仕事をしそうだが値段が高そう、が印象だった。

二社目はよくチラシが入っているこれも地元のリフォーム屋で、えらく簡単に採寸をし喋りまくった。自社で職人を抱えているのでた他社より早く工事に取り掛かることができると言う。計算機を取り出してフォーマットを埋めだし5分ほどで見積もりを完成させた。予想よりかなり高額の見積もりだった。それを感じたのか、オプションを外せば下げられますと言って帰っていった。

リフォーム会社の一括紹介も頼んだので結局6社が自宅に来て採寸をし、見積作成のためこちらの希望を細かく聞いた。一社当たり50分から90分の打合せなので結構疲れる。フェアな比較をするために、キッチンではビルトイン食洗器、ワークトップは人造大理石、IHでなくガラストップのガスグリル、上の棚は下への可動式、トイレはウォシュレット付きタンクレスで蓋が自動開閉などの条件を設定した。6社のうち男女ペアの2人で来たのが2社であとの4社は男性社員ひとりだった。設備メーカーはTOTO、リクシル(INAX)、クリナップ、パナソニックなどに限られるので価格が最大の判断基準になる。あとは工事のクオリティだがこれはやってみないと分からない。ほとんどの会社が分厚いカタログを置いて行ったのでこんなにたまってしまった。
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一週間後から見積もりの提示が始まった。水廻り4か所だとそこそこの金額になるので各社力が入っているのが分かる。最初の段階でおおよその予算を示したが、この春に原材料と輸送費の高騰で設備メーカーはかなりの値上げをしたし、リフォーム業者も春と秋に価格改定(水廻り4か所で50万円くらいは値段が上がっている)をしたところが多いので予算を超える見積もりばかりだ。比較すると総額で100万円の差が出た。同じメーカーの同じシリーズのキッチンや浴槽でも20万円の差が生じるし、同タイプのトイレでも10万の違いが出た。総額の低いところを選ぶのは当然だが、同じ製品の価格差も参考にして最終的に業者選択をした。

予想した通りTVで30分のリフォーム番組を放映し全国展開しているヤマダリフォームは安い。地元の工務店でヤマダの水回り4点まるごとリフォームを意識してほぼ同額を提示する会社もある。しかしヤマダはトイレ以外は子会社のハウステック(旧日立ハウステック)の製品なので値段が安いのは当然かもしれない。そのヤマダも正式な見積もりはテレビショッピングより20万以上高くなっていた。ネットで口コミを見ると満足している人と同じくらいの不満がある。施工を下請けに出していて、時には孫請けもあり依頼主の要望がうまく伝わっていないことが原因であるように思われる。

2004年まで許されていた断熱材のアスベスト(浴室壁裏などに使われている)の処理に関しても、見積もり時に見込む会社もあれば、工事してアスベストが使われていることが分かった場合に約5万円の処理費がかかると説明する会社もある。一方で全くそれに触れない会社もある。後で追加請求される可能性が高い。また節水などを可能にする工事には来年の3月までなら「こどもみらい住宅支援金」が出るが、それを話題にもしない会社もあり、支援があると説明してもその金額がほぼ同じ工事なのに6万から11万までの差が生じる。

結局6社は高値の3社とそれより数十万安い3社に二極化した。見積もりは3社程度が妥当と言われるが、高値の3社だった可能性もあるので今回の6社は正しかったのかもしれない。低価格の3社から見積もりとメーカー選定が妥当と思われる中堅会社を選んで契約にこぎつけた。見積もり依頼から契約まで約一ヵ月。結構疲れる作業だった。



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その1で書きましたがある女医さんのサイトで紹介されていた皮膚科学会のガイドラインが推奨している成分に従って、花王サクセスバイタルチャージ、ライオン薬用毛髪力イノベート、カロヤンプログレEXO、資生堂薬用アデノゲンの順で育毛剤を試そうと、まず花王のバイタルチャージから始めました。半年間毎日二回頭皮に振りかけマッサージをしたのですがなんらの効果の気配さえ見えず、逆にマッサージで抜け落ちる髪の方が多いような気がしたので半年で中断しました。次の選択肢であるライオンのイノベートは終売のようなので、カロヤンプログレに切り替えようと思ったのですが、プログレは安売り店で買っても月4000円かかるので、それならばロートのリグロEX5が同等の値段なので一気に最終選択肢であるミノキシジルにスイッチしました。こっちは育毛剤でなく発毛剤ですし、皮膚科学会の推奨度A(行うよう強く勧める)ですものね。
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同じミノキシジル5%製品でも大正のリアップが強すぎるせいか、後発のロートは最近値下げをし、かつ「次回予約コース」で4本セットを購入すると4本で15,840円なので一本3,960円と育毛剤より安く、おまけに1540円のシャンプーまで付いている。こちらも少なくとも4か月は使い続けてほしいと書いてあります。で、毎日朝晩の2回使っています。リアップもそうらしいのですが、容器がよくできている。逆さにするとちょうど1mlだけ出てきて出口に溜まり、頭皮に押し付けるとカチッと音がしてそれ以上は出てきません。トントンと20~30回頭をたたけばおしまい。先端はゴム製なので痛くもなく、垂れることもなく、サクセスのように皮膚が赤変することもありません。ちょうど30日で一本が空になります。マッサージも不要で、逆につけたあとは皮膚に触るなと書いてあります。楽ちん。

そうやってお約束の4か月がたちました。一か月目はつけたあとマッサージもしないのでなんだか頼りなく効果があるんだろうかと思いながら使いました。ただバイタルチャージのように髪がべったり肌につかないので地肌が透けて見えず髪が密になったような印象はありました。印象だけですが。

二か月目。おまけのスカルプシャンプーを併用し始めました。シャンプーするときはまず指の腹で頭皮をずらすようにマッサージし、次に長年使い続けているいつものシャンプーブラシで洗います。頭皮の皮脂が取れるような気がします。洗髪後はミノキシジルの吸収もいいのではと思いますしね。私が気になっているのはM字で特に左側が薄いのですが、ここに集中的に散布するのですが、やりすぎると液だれしたり髪に付いて頭皮に達しないこともあるので床屋に行って髪を短くし塗りやすいようにしました。バイタルチャージの時よりはM字が気にならなくなった気がします。
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三か月目。ネットで読んだのですが、ミノキシジルは塗ったところだけでなく他の部位での発毛・育毛の効果があるとあったので左側面だけでなく、頭頂部や右側面にも同じように散布するようにしました。そりゃそうですよね、もとは高血圧用の降圧剤として開発されたので血管を拡げる作用があり、血行を良くするとともに毛乳頭細胞に働きかけるのが作用機序らしいから。少し髪が密になったような気がします。一本一本の髪が太くなったのかもしれません。洗髪して乾かした後ペチャっとなったのが気にならなくなりました。

ちなみに先日ニューヨークタイムズにもミノキシジルの内服での効果の記事が掲載されていました。ほとんどの発毛剤は効果がないが、実は安価な治療法がある。ミノキシジルの頭皮への塗布ではなくごく低用量のミノキシジルを内服するというものです。FDAが内服を承認していないので適応外処方となるが多くの皮膚科医が使用しているとのことです。毛根さえ残っていれば男性でも女性でも発毛効果はかなり高いそうで、かつ血圧への悪影響も見られなかったとあります。ただ低用量で効果があるので一日あたり数セントで済んでしまうため、製薬メーカーは何千万ドルもかけて効果を立証するための臨床試験をすることはないだろうというのが結論でした。ネットにはミノキシジルの内服薬も売られています。効果はありそうですが怖くて手が出せません。

四か月目。毎日朝ぶろに入った後、髪を乾かして塗布します。夕食後に二度目の塗布。本つげ椿油仕上げのブラシでのブラッシングも欠かしません。何をしても長続きしない三日坊主ですが、これだけは四か月間毎日欠かさずに続けています。下の写真はPre-Postです。散髪時に梳くのを少なくしたのと髪が少し伸びたせいもあるので効果があったと単純には断言できませんが、M字が気にならなくなったのは確かです。このまましばらく使い続けようと思います。

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コロナが流行し始めてから外出はめっきり減った。近くのスーパーに毎日食料を買いに行くのと月に一回のゴルフと床屋だけになった。その前から外食は多くはないのだけれど、コロナ禍の2年半で合計数回に激減した。一番苦労しているのは外食産業と分かってはいるが、感染を危惧して外で食事をすることを控えるようになった。
2022-09-13
発生以来のコロナ関連倒産企業数は9月時点で4000件を超え、その中で飲食店が最も多い。2020年秋から始まったGo to Eat神奈川版の第一弾の中心は12500円分が10000円で買える食事券で、2022年の第二弾はそれが12000円分になった。魅力的と言われればそうかも知れないが、ほとんど外食をしない老人には使いきれないと感じた。

そんな時にいつものスーパーで買い物をしペイペイで払ったら、なじみの店員さんに「かなペイ使ってないの?」と聞かれた。20%還元ですごく貯まるとのこと。帰ってさっそくダウンロードした。かながわペイ、略してかなペイは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業で、大型店での買い物や飲食が10%、中小型店では20%のポイントが還元される。ペイペイは基本的に0.5%還元だし、楽天カード決済は1%だからこの20%還元はとてつもなく大きい(世田谷ペイの30%還元には及ばないが)。使い始めてちょうど20日だが既に7400ポイント(1ポイント=1円)貯まった。
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ダウンロード数が150万ということは県民の6人に1人の割合だし、第一弾は70億円分のポイント還元をして終わった。第二弾は予算規模を50億に縮小して進行中で、このペースで行けば普通に食品や日用品の購入で11月末までに上限の3万ポイントは達成できるかもしれない。年金生活者にこの3万は大きいが、予算を使い切って11月末日前に終了してしまう可能性があることがちょっと気がかり。それとペイペイなどと比べると精算時の画面タップ数が多く、時間がかかることがネックです。レジがすいている時間に使うのがお勧めです。



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まだ普通に髪はあるのだけれど若いころと比べると相当寂しくなりました。育毛剤の有料サンプルを何品か取り寄せて使ってみたけれど効果は見られない。一本で効くわけはないのですけどね。効果がなければお代は頂かない、と謳っていた製品は使用頻度や効果をメモして一本使い切ったが結局払わずに済ませました。

育毛剤を使うのはこれが初めてではない。20年位前にもドラッグストアで名の知れた製品をいくつか試したことがあります。いい値段をしていても即効性は当然ながら全くない。髪の毛は遺伝の要素もあるのだろうが、親父は50過ぎに髪は白くなったが薄くはならなかった。自分もそうなるだろうと思っていたが、白髪はちらほらあるくらいだが髪は細くなるし量も減るし、久しぶりに会った昔の同僚にちょっと薄くなったねと言われたりして気になり始めた。16708372_1310233189043497_7200103895968056736_n (2)
また無駄に金を失いたくないから今度は少し調べた。最終的にはある医師のサイトにたどり着き、そこでほとんどの製品は有効性のエビデンスを持っていないこと、返金保証つきの製品は信用できないことなどを知りました。このサイトでは日本皮膚科学会が含有成分の推奨度を根拠に育毛剤をランク付けしています。

日本皮膚科学会が男性用および女性用脱毛症診療ガイドラインで推奨している外用薬の成分は下記のものです。

推奨度A(行うよう強く勧める)ミノキシジル
推奨度B(行うよう勧める)アデノシン
推奨度C1(行ってもよい)カルプロニウム塩化物t-フラバノンサイトプリンおよびペンタデカン、ケトコナゾール

この中でミノキシジルは育毛剤ではなく発毛剤なので、育毛剤としては次の5製品が推奨製品として挙げられています。このサイトによるとAGA生活は長く続くので、発毛の根拠のある成分のなかで弱いものから使用することを勧めています。

5.花王サクセスバイタルチャージ
4.ライオン薬用毛髪力イノベート
3.カロヤンプログレEXO
2.資生堂薬用アデノゲン
1.ペルソナ

つまり最初は効果の発現は弱いかもしれないが成分(t-フラバノン)の発毛促進効果が認められていて価格が非常に安いサクセスのバイタルチャージから始めなさいというものです。早速買ってきました。2300円でしたね。ついでに同じ成分が入っているサクセスの育毛トニックも買いました。ちなみにイノベートは終売したみたいだし、上記5製品の中でカロヤンプログレだけが医薬品で残りは医薬部外品、1位のペルソナは事前の遺伝子検査で体質に合った処方の育毛剤を選んでくれるというものです。でもこの製品には皮膚科学会が推奨する有効成分は入っていないようなのでちょっとした矛盾です。ひと月に約1万円の出費になります。
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サクセスバイタルチャージを使い始めて3か月。これだけではなんとなく頼りないのでトニックも併用しています。指の腹でマッサージをしろと書いてあるが以前買った
パナソニックの音波頭皮ブラシと頭皮エステを使っています。最初のうちは朝晩にチャージを使いその間にトニックを2回使っていましたが(1日4回)毎回20本くらいの毛髪が抜けるので最近はチャージの直後にトニックを使います(1日2回)。当初これが初期脱毛かも?と思ったがいまだに同じくらい抜けている。ま、髪のサイクルは3~5年だから10万本あるとして一日に100本近く抜けても普通なのでしょうね。抜けているのは細い髪のようなので次に生え変わるのが太いことを期待しましょう。
今のところ髪が増えた実感はありません。M字を危惧しているのですが生え際も変化はない。しかしなんとなく髪の毛が立ってきたような気がする。単に髪に粘性のある育毛剤がまとわりついて剛性が上がっただけなのかもしれないが。あと3か月は使ってみよう。それで駄目ならプログレ、アデノゲンと上位機種?に切り替えるか医師が勧める遺伝子検査のペルソナにするしかないかも。値段も4000円、7000円、10000円と上がってしまうけど。

ミノキシジルは最終選択でしょうね。本当は飲むミノキシジルの方が効果は高いらしいが専門家は推奨していないし、もとが血管拡張薬なので医者によっては髪を選ぶか命を選ぶかと脅かす人もいる。リアップは7000円だけど最近出たロートのリグロEX5は値下げして定期コースなら約4000円だから部外品並みの値段になりましたね。


日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインは下記で見られます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/13/127_2763/_pdf/-char/ja




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毎日2回体重計に乗るのだけれど、先月生まれて初めて60キロを越えた(身長168センチ)。学生時代は50キロ、サラリーマン時代は54~57キロだったのですこしショック。で、「炭水化物が人類を滅ぼす」という本を読みながらノン・カーボ・ダイエット(糖質制限)を始めました。食べてよいのは、肉類、魚類、卵、ナッツ、根菜以外の野菜、きのこ類、乳製品、大豆製品のみ。果物はアヴォカドだけがOKで、穀類、菓子、砂糖はご法度。

白米、パン、うどん、そば、パスタが食べられないのがこんなにツライのと、メニューを考えるのが大変なことに始めてから気づきました。料理担当になって数年が経ちますが、朝はトースト、昼は麺類、夜はごはん+おかず数品と決めていたのが根底から崩れます。じゃがいも、人参が使えないのはキビシイ。アルコールも蒸留酒だけOKなので焼酎を飲まない私にはウイスキーしか残されていません。
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典型的なメニューは
朝:コーンフレーク(オールブラン)、ヨーグルト、コーヒー、果物(本当は駄目なのだがケース買いした土佐文旦が残っているので)
昼:きのこ類と野菜のスープ(時々耐え切れずに水餃子を加える)
夜:野菜と肉類(または魚類)のみ。時に豆腐類。
これだけ野菜を食べ続けた記憶はありません。まるで芋虫になった気分です。冷蔵庫には十数種の野菜と数種類のキノコがいつも入っています。
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お腹は結構膨れます。深夜にナッツをつまみにウイスキーを飲みます。昼間空腹を感じたら買い込んであるナッツを食べます。肉類の消費が増え、野菜とくに葉ものがいま高いのとナッツを日に数袋食べるのでエンゲル係数は上昇気味です。
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始めて3か月が経ちました。2週目に入った頃に1キロ落ち、一か月後に2キロ減り、3か月後で4キロの減量です。朝の体重は56キロになり昔に戻りました。体脂肪率が5ポイントほど下がりました。たぶん体脂肪が3キロぐらい燃えたんだろうな。過度にやりすぎるとリスクもあるかもしれないので今の程度のロー・カーボ・ダイエットをしばらく続けようと思います。ダイエットを考えている方のご参考までに…
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人気ブロガーのちきりん氏が最近の投稿で家計管理と固定費の見直しの重要性を説いています。変動費を管理しようとすると、食費を切り詰めよう、交際費を節約しようという人生を楽しめない方向に進みかねないし、若い人にとっては人生を豊かにする機会や経験を犠牲にしてしまう可能性すらあります。一方固定費はあまり見直されることもなく、増えすぎるとそれを払うために働くという状態を生むことなります。固定費という、手をつけることを拒絶するような呼び方も問題なのかもしれません。
ちきりん氏が2019年時点での自分の固定費を公表しているので私もそれに倣って計算してみました。

ちきりん固定費コテイヒ 高齢者コウレイシャ世帯セタイ固定費コテイヒ
月額ゲツガク 年額ネンガク 月額ゲツガク 年額ネンガク
マンション管理カンリ積立ツミタテキン 22,250 267,000 32,420 389,040
固定コテイ資産税シサンゼイ 120,000 163,200
電気デンキ・ガス・水道費スイドウヒ 14,592 175,108 34,091 409,092
火災カサイ保険ホケン 5,000
地震ジシン保険ホケン 40,490
駐車場チュウシャジョウ 20,000 240,000
ネット回線カイセン固定コテイ電話デンワ 4,647 55,768 5,964 71,568
スマホ通信ツウシン 5,000 60,000 2,595 31,140
ネットケイ経費ケイヒ 1,750 21,000 734 8,808
コンテンツ課金カキン 4,632 55,584 498 5,976
NHK 22,920
スカパー 3,795 45,540
JAF 4,000
シェアオフィス 5,500 66,000
カード年会費ネンカイヒ 32,000 14,310
カシ金庫キンコ 14,000
スポーツジム 8,000 96,000
健康ケンコウ保険ホケン介護カイゴ保険ホケン 890,000 702,180
年金ネンキン保険ホケン 193,000
医療イリョウ保険ホケン 92,856
自動車ジドウシャゼイ 34,500
自動車ジドウシャ保険ホケン 22,830
固定費コテイヒケイ 172,782 2,073,380 189,628 2,275,530

これによると50代で兵庫県在住で独身と推定されるちきりん氏の固定費は年間で207万円、ひと月だと17万円強です。厳密にいうと光熱費は固定費ではなく健康保険&介護保険も前年の課税所得に応じて変動するので固定費とは呼べませんが便宜的に固定費としているようです。同様に前年所得で決まる住民税はここには含まれていません。
一方引退老人であるわが家の固定費は年間で227万、月あたり19万弱です。前年に年金以外に収入があったので健康保険&介護保険が例年より高めです。ちきりん氏にはない自動車関連の費用を除くと月に16万強に、健保が下がれば15万くらいになると思います。二つのブログ・アワードを受賞し現在10冊以上の著作の印税があるちきりん氏の課税所得と健保保険が高めであることも踏まえて言えることは、現役と引退老人の固定費に大きな差はない、つまり年をとっても固定費は収入の下落ほどには下がらないということです。

固定費の把握が何の役に立つのかというと、先日来話題になっている2000万円問題でしょう。無職高齢夫婦世帯の平均支出が月27万円弱であるのに対し、年金等の収入では5万円足りないから年60万、30年で2000万円が不足するから自助努力を、というものでした。現役時代に貯める、長く働く、お金に働いてもらう、収入内で生活する、が主たる選択肢でしょうが引退老人に採れる手は限られます。全国平均で見ると老人世帯では月に27万円の生活費の内固定費が約9万円ですが、大都市のマンション暮らしだと13万円くらいになると想定されます。

固定費以外に必要な支出は、食費、日用品、交通費、交際費、冠婚葬祭費、趣味への支出、被服費、医療費、家具・家電などで、全国平均では18万円位です(2017年家計調査)。とすると大都市圏でのマンション生活者は固定費13万+変動費18万の31万円位が必要となり、年金との不足額は月9万、年108万、30年で3240万となります。ゆとりのある老後生活のためにはそれに加えて月8~10万円が必要となると言われます(少し高すぎると思うが)。だからと言って生活費を削るために食費や交際費などの変動費を削減すると「非活動的な、節約ばっかりしてる人生」になってしまう、管理すべきは変動費でなく固定費だとちきりん氏言います。ただいつでも削れる変動費と比べ固定費は意識しないと削減しにくい出費です。だからファイナンシャルプランナーは保険を見直せ、携帯料金を再考しろ、光熱費を削減しろというのですね。

でも、こうやって家計の固定費を計算してみるだけでも意識は変わるかもしれません。これに加えて人生キャッシュフロー表を作成すると自分の老後が見えてきますよ。



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コロナはしばらくは収まりそうにないし、ワクチンも予定通りに接種が始まるのか不明だ。コロナにかかっても入院は困難な状況だし、老人の重症化と致死率は若者より高い。老人が外出を控える、マスクをする、手を洗う以外に何かできることはないんだろうかと思っていた時に読んだ記事。

以前からビタミンDは免疫賦活作用、抗ウィルス、抗炎症作用を有しているのだが、COVID-19に対しても何らかの効果がありそうだという論文がいくつか出ている。最初はコロナ重症者の血中ビタミンD濃度が非重症者より低かったという記事だったが、スペインの研究ではビタミンDを治療薬として投与することで新型コロナ感染症の重篤化を防げることが初めて発表された。n数は少ないがダブルブラインドで実施されたかなり信用できる研究のようだ。
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こうしたデータを基に英国NHS(国民保健サービス)はビタミンD合成低下に対する対策としてビタミンDサプリメントの利用も考慮すべき、としている。ヨーロッパの事例でもビタミンDの摂取量とCOVID-19による死亡者数や感染者数の間には負の相関があると発表されている。相関があるからと言って即因果関係があるとは言えないが図を見る限り傾向は明らかである。
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細かい作用機序や研究内容は素人にはよくわからないが、もしかかったら重症化を防げるかもしれないと考えた浅はかな老人は、半分気休め半分真剣な気分でドラッグストアに走り、サプリメントを買った。気休めだとしても、外に出ることが減って紫外線を浴びる量も減り、ビタミンDの生成量も少なくなっているだろうからその補填くらいはしたほうがいいかなと考えての行動だったが、店のビタミンDサプリの棚はいつもの倍になっていたがその半分くらいは空になっていた。恐るべし。
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国内で確認された新コロナウイルス感染者の地図上の位置、移動線、症状発現からの推移などが患者ごとに分かります。毎日更新されています。
この情報を知らない方が周りにたくさんいらしたのでシェアいたします。
下記をクリックすると日本地図と感染者情報が表示されます。

 https://coromap.info/



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人事考課などで人を評価するときに使われる表現が本当は何を意味しているのか、を皮肉っぽく表したしたものです。例えば

リーダーシップを備えている=単に背が高い、または声がでかいだけ
注意深い思索家=なんの決定も下さない
積極的な社交家=のんべえ
卓越した判断=運が良かっただけ
強固な信条・行動規範を持っている=単なる頑固者
平均的な社員=賢明でない



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新しいアイデアや提案に否定的な反応をする60の理由。

いくつかは時々使ったことがあります。例えば

いいねえ、じゃまずコミティかタスク・フォースチームを作ろうか
もうちょっと現実的に考えようか
予算はあるの?
前例がないよ
上司のOKが出ないんじゃないの?


自戒の念を込めて。



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ちょっと漠然としていますが、退職にあたり私が外資系企業で30年働いて学んだことを思い
つくまま羅列します。

自分のキャリア目標を持ってください。10年後に何をしていたいのか。そこから遡って5年
後は、3年後は。そのために
今自分がしなければいけないこと、習得せねばならないスキル・
知識は何なのかを考えてください。弱点を矯正するに
は時間と苦痛が伴います。今もってい
る自分の強みをさらに強くするようなプランを作ってください。


毎年(実際に使うかどうかは別にして)履歴書を書き直してください。そうするとこの1年間
で自分が何をしたかが明快になります。これは一種の自分史です。そのうちレジュメに書け
るような仕事をしようという発想につながります。また、これを繰り返すと自分の強み・弱
みがはっきり見えてきます。

サラリーマンなんてたいしたものではない、会社なんて、今やっている業務なんて・・・
という発想も大事です。違う道に入っても何とかしていける、何とかなるという腹のくくり
方・楽観主義も必要です。ひとところ(部署・会社)に長くいようと思うと、大きな成功を
望むより小さな失敗をしないようにという保守・保身に走る傾向が生まれます。そのために
も外で通用するエリア・強みが最低ひとつ、できれば二つ必要です。

人間の後悔には二種類あります。“あの時あれをしていれば自分の人生は違っていたかも”
という非行動後悔と、“あの時は馬鹿なことをしてしまった”という行動後悔です。最初の
後悔は一生続く後悔です。二つ目のは苦笑いを伴うがあとを引きずらない後悔です。経験と
学習というボーナスもついてきます。最初の後悔だけはしないようにしてください。結局、
人生は選択の連続です。何かを選ぶということは何かを選ばないということです。選ばなか
ったものをいつまでも振り返っていては駄目ですよ。

人のネットワークは大切にしましょう。人間一人でできること、経験できることは限られて
います。他人の経験から学び、それを疑似体験できれば(ここが大事!)人生経験の幅は広
がります。友達は大事にすること。とくに彼または彼女が困っている時には。また、我々は
百科事典にはなれません。しかし、百科事典の索引にはなれます。これは彼に聞いたら分か
る、あれはあの人に・・・というネットワークができたら楽になります。
                                         

聞き上手になってください。話し手(上司・部下・仲間)の疑問や不安の70%は話すことに
よって解消・解決されることがほとんどです。コミュニケーションの基本は聞くことだと私
は思います。聞き上手にはもうひとつの意味・意義があります。開発にしろマーケにしろ、
一種の職人芸です。耳を傾け聞きながら教わり、そして相手から一流の技術を盗むことは最
高の教育です。与えられたことから学ぶことはあまりありません。

どんな仕事をするのにも好奇心は絶対に必要です。いろんなことに興味を持って試せること
は試してみること。私がサラリーマンになったとき言われたことは、ベストセラーは目を通
せ、流行っている映画は見ておけ、流行の曲は聴いておけ、毎週買い物を自分でしろ(いま
何がいくらかを知る)でした。今世の中がどう動いているのか、自分の製品を買ってくれる
人、使ってくれる人はどんなことに興味を持っているのか、どんな行動パターンをとるのか
が分からなければ良い仕事はできません。

自分の発想パターンを作ること。問題があれば現状分析から入り、何が本当の課題なのかを
まず明らかにする。その課題が解決されればどんな便益が生まれるのかを示し、課題を解決
するための阻害要因となっているバリアは何なのかをいくつか挙げる。そのバリアごとに取
り除く方法を複数考える。その方法のプロ・コンを挙げ、必要とされるコスト・労力・時間
を推定し、重要度と緊急性を勘案してプライオリティをつけ、最初に取り掛かるアイテムを
決定する。このパターンで私はやっています。

無駄な仕事は省く。すべての作業にプライオリティを付ける。プライオリティはMagnitude
(インパクト)の大きさと緊急性の二軸でマトリクスを作り順序付けする。当然Magnitude
が大きく緊急性の高いものに高プライオリティを与えます。あとは、目的を達成できる最小
努力ですむ方法を考える。私がよく使うたとえ話は、ポスターを貼るときに裏面に均一にの
りを塗るとちょっとでもずれてしまうと張りなおすのは面倒だが、四隅をピンで留めるだけ
でも目的は達せられるし、直すときも簡単です。

メモを書くときは簡潔に。まず結論または自分のリコメンデーションから始める。必要に応
じて背景を説明する。次に提案の詳細とラショネールを述べる。あとは数量・期間・コスト
などの数値化できる情報を加える。他に考慮された選択肢とそれらが採用されなかった理由、
考えられるリスク(もしあれば)に触れ、最後に次のアクションステップと誰がいつ何をす
るのかの記述。これを癖にしておくと楽です。

楽天家であること。いろいろ悩むことも必要ですが、一般的に楽天家のほうがよい仕事をし
ます。コンサバに考えて控えめなプランを作り、もっと金を使うべきだったと後で後悔する
よりも、大きな計画を作ってサポートも十分にした方が、万が一失敗しても“打てる手は全
部打ったのだから”と考えられて後悔も少ないし、学ぶことも多いはずです。

外資系で生き抜くために英語はコミュニケーション手段として必要ではありますが、あくま
Convenient LanguageであってCommon Languageではありません。外資での共通語は、数字
とロジックです。誰もが納得できるロジックを打ちたて、それを数字で裏打ちし強化できる
ようにプレゼンや説明ができれば、英語がそんなにできなくても問題ないケースが多いと思
います。

私のモットーの、Fair, Share, Careは昔お話ししましたよね。人に対しては公平に、持って
いる情報・知識は人にも分け与える、深入りしない程度に面倒を見てあげる、です。つまり
人にはやさしく。実践できているかどうかは自信がないけれど。
 

思いつくまま書きましたが、こんなことしか思いつかなくてごめんなさい。


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組織で真の変革を起こすために必要な5要素(Vision, Skills, Incentives, Resources, Action Plan)と、その一つが欠けたらどうなるかを簡潔にわかりやすく示した図です。例えば他の4つが揃っていてもVisionがなければConfusionが起こります。Resourcesに欠ければFrustrationが生ずる、という具合です。
逆からみれば(右から)現状の問題は何が欠けているから起きているかが分かります。組織メンバーがフラストレーションを感じているのはリソースが足りないから、混乱が見られるのはビジョンが無いもしくは浸透していないから、などです。



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国名は上から
ドイツ

アメリカ
ロシア
中国
イギリス
アイルランド
スペイン
イタリア
スイス
ベルギー
フランス
スウェーデン
日本
の順です。

よく理解できないのもあるけれど
アメリカは力で問題を解決し
中国ははなから問題など存在せず
アイルランドは黒ビールで曖昧にし
スペインは問題があっても昼寝をし
フランスはことを面倒にして問題を増やし
日本は議論するだけで結論が出ず
ってことでしょうか。



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