マーケティング爺のひとりごと

外資系7社でチューインガムから抗癌剤までのマーケティングを生業としていた引退老人です。使えそうなデータや分析、気になった出来事、思い出、日々思うことなどをボケ防止のため綴っています。にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
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カテゴリ: ゴルフ

先日仲間うちのゴルフコンペに参加した。16人のうち100以上打ったのは5人で、私はその一人だった。4番ホールのティショットを打った時腰に電気が走った。あ、ぎっくり腰かなと思ったが何とかプレイは続けられた。しかし9番でまた痛くなった。なんとか40台で終えて昼食休憩で回復できるかもと期待したが、一時間近く座っていたらひどくなった。

午後は棄権も考えたが久しぶりのコンペなので恐る恐る続けた。腰が痛いので手打ちになり球は左に飛ぶ。スコアはボロボロになりやっと終えることができた。以前にも腰痛があってもプレイすることはあったがここまで痛むことはなかった。腰をかばうばかりにいつもとは違う筋肉痛が翌日以降も続いた。
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10年くらい前まで地元のゴルフサークルの幹事をしていたことがある。引退した老人数十人のグループで、車の運転をしなくなった高齢者には送迎のバスつきゴルフは楽ちんだった。ただ段々「18ホール廻るのが辛くなったのでもう案内状を送っていただかなくて結構です」という老人が何人か出た。よく考えると自分がその年齢になっている。その老人たちを最近見かけることがないし、亡くなった方も多い。自分も先月78回目の誕生日を迎えた。若いつもりでいたがスコアと体の痛みは正直だ。

もともと運動神経がある方ではないし、体力もない。付き合いで始めたゴルフだし、80台で廻ったこともあるが若い時でもせいぜい90台の半ばで回るへなちょこゴルファーだった。最近は100を切ることが難しくなった。飛距離も体力も落ちた。先日のコンペも初心者中心の会だからと誘われて参加したのだが、回を重ねるたびに若い人のスコアは縮まり、老人のスコアは悪化の一途だ。最近は上級者も加わり両ハーフとも30台で回る人もいる。迷惑をかけているのではと思うとプレイそのものが楽しくなくなる。変なプライドもあってゴールドティから廻る気にはなれない。

こうなると残されたのは段階的撤退の道だ。まず大きなコンペには参加しない。昔の仲間とか親しいゴルフ仲間とスコアを気にせず半日楽しむだけでよいではないか。3か月前に車も廃車にしたしピックアップしてくれるゴルフ仲間も多くはない。うまくもない自分に声を掛けてもらえるだけ幸せではなかろうか。お声がかからなくなった時がゴルフを辞めるタイミングだろう。ゴルフ業界では私の属する団塊世代がゴルフを離れる時が業界としての危機だと言っている。一人ではできない趣味だし、体力もそれなりに必要だ。いつかは諦めなければならない。そういえばシングルプレイヤーだった父親もそうやってゴルフから離れたことを思い出した。

Old soldiers never die. They just fade away.
老兵は死なず。ただ消え去るのみ。

男子と比べると女子のプロゴルフトーナメントは隆盛である。試合数は38と男子より多く、賞金総額でも上回っている。最近の3年間では賞金女王は賞金だけで2億円を超えていて、これも男子を上回る。ただ稼いでいるのはごく一握りの選手であって多くのプロの生活はは結構大変だと思われる。

第一に、試合に出るにしても相当の出費が要る。必要な経費としてはコースまでの移動費、宿泊費、食事代、試合のエントリー費、キャディ費などで、一試合で20万から30万くらいかかると言われている。これだけの出費をしても予選を通らなければ賞金はゼロなので持ち出しとなる。年間38試合に出場するとなると経費だけで1000万円を越える。その他にコーチやトレーナーを雇えばその費用がプラスされるし、クラブやウェアにも相当の金額が必要だ。昨年(2023年)シード最下位52位の内田ことこ選手の賞金は2510万円だった。賞金以外の収入がないと仮定すると収支トントンだと思われる。100位の辻梨恵選手は559万円なので副収入がなければ赤字となる。それくらい女子プロの生活は厳しい。

先月トーナメントに出場した須江唯加選手の記事がJLPGAのサイトに載っていた。須江選手はプロ4年目で今年の賞金は182万円で75位。QTランキングが41位だったので出場試合は限定され、ウェイティング頼みである。開幕戦は沖縄だったが岡山の自宅から神戸まで出て、格安航空券を12000円で買って沖縄に飛び、格安レンタカーを一週間2万円で借り、ホテルに泊まらずにウィークリーマンションを3万円で契約してウェイティングで待ったが出場は叶わなかった。第二戦の高知へは高速を使い車で向かったがこれも出場叶わず帰りは一般道で帰ってきたという。二試合で2~30万は使ったと考えられるが収入はゼロ。シード権のない選手はこのくらいの節約をせざるを得ないのだ。(写真は須江選手)2024-04-15
2024年現在1346人のツアープロがJLPGAに登録されている。トーナメントに出ている約300人強の女子プロの内、ゴルフだけで食べているのは120人くらいだと言われている。賞金だけで生活できるのはその半分くらいで、残りの半分のプロはスポンサー契約料、ギアやウェア契約料、イベント出演料などを加えて生計を立てている。何年か前ステップツアーを主戦場とする10年選手と回った時、同伴者が「ゴルフだけで食べて行けるの?」と聞いたら、「食べていけます」との返事だった。ビジュアルに恵まれた若い選手にはスポンサーが付きやすい。プロアマにも呼ばれるし車の提供やウェア提供も多い。一種の不公平だがこうしたことが通例の世界だ。

プロになるまで道具、コーチ、練習場代、遠征費などかなりの金額を親が負担し、合格率3%の難関プロテストを潜り抜けてやっとプロになれる。なれるのはほんの一握りだ。なった後もかなりのプロはレッスンなどをしながら生計を立てる。かつ第一線で活躍できる選手生命は平均すると10年に満たない。人気のある職業だが投資のわりにリターンは大きくない。昨晩も10時ごろ練習場に行ったら時々見かける小学生らしき女の子が球を打っていた。後ろで父親がスマホで撮影している。きれいなスウィングで私より飛距離が出ている。頑張れ!と思いながら、自分が楽しむのが一番だよと心の中でつぶやいた。

大柄なスポーツ選手が増えています。ゴルフ界でも然り。JLPGAの登録選手から長身選手を並べてみました。写真はフォン・スーミン選手です。(単位:cm)
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1. フォン・スーミン(177)
2. エイミー・コガ(176)
3. ジャン・ジェナリン(175)
4. 全 美貞(175)
5. 西山 泰代(175)
6. 脇本 華(174)
7. 原 英莉花(173)
8. 高島 早百合(173)
10. 金 晶秀(173)
11. 渡邊 彩香(172)
12. 木戸 愛(172)
13. 井上 陽子(172)
14. カリス・デイビッドソン(172)
15. 高橋 恵(172)
16. 平瀬 真由美(172)
17. 三塚 優子(172)
18. 下条 江里子(172)
19. ユン・チェヨン(172)
20. 内野 英恵(172)
21. 柴垣 綾花(172)
22. 堀場 美香(172)
23. 新 真菜弥(172)
24. 柏原 明日架(171)
25. 大里 桃子(171)
26. セキ・ユウティン(171)
27. 工藤 遥加(171)
28. 藤野 オリエ(171)
29. 黄 玉珍(171)
30. ケイ・ジャンヌ(171)
170センチの選手は多すぎてカットしました。日本の選手も背が高くなりましたね。昔テレビで見て長身だと思っていた涂阿玉プロも服部道子プロも調べてみたら168センチでした。


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個人的にまとめたJLPGA会員の勝利数ランキングです。JLPGAツアー、国内対象外(レジェンズと加賀電子カップを除く)、海外での勝利数の合計です。通常は米国、ヨーロッパ、豪州などの勝利数はカウントされるのにその他の国は入らないのですが、韓国や台湾での勝利数も含めました。
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1. 78 樋口 久子(69 5 4)
2. 69 涂 阿玉(58 11 0)
3. 64 申 ジエ(28 0 36)
4. 62 岡本 綾子(44 0 18) 
5. 51 大迫 たつ子(45 6 0)
6. 50 不動 裕理(50 0 0)
7. 44 森口 祐子(41 3 0)
7. 44 具 玉姫(23 0 21)
9. 35 アン・ソンジュ(28 0 7)
10. 29 吉川 なよ子(29 0 0)
11. 28 福島 晃子(24 2 2)
11. 28 全 美貞(25 0 3)
13. 27 朴 仁妃(4 0 23)
14. 26 宮里 藍(15 0 11) 
15. 25 イ ボミ(21 0 4)
16. 23 李 知姫(23 0 0)
16. 23 テレサ・ルー(16 0 7)
16. 23 横峯 さくら(23 0 0)
19. 22 フォン・シャンシャン(5 0 17)
20. 20 塩谷 育代(20 0 0)
具玉姫さんは故人となり既にJLPGAの会員ではありませんが非掲載にするには忍びないので残しました。涂阿玉選手の11はJLPGA入会前の国内での勝利数です。往年の名プレイヤーたちは試合数が少ない中でよくあれだけ勝ったものだと思います。


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スポーツ界は年々大型化し、長身で体躯の立派な選手が増えています。でも女子ゴルフ界では小柄な選手たちが活躍中です。JLPGA登録選手の身長の低い選手のリストを作成してみました。152センチと153センチにたくさんのプロがいるので長いリストになりました。ちなみに日本人女性の平均身長は158センチだそうです。(単位:cm)
1. 大須賀 望(146)
2. 枝尾 あかね(148)
3. 林 綾香(148)
4. 馬場 ゆかり(149)
5. 国本 百恵(150)
6. 西村 優菜(150)
7. 山下 美夢有(150)
8. 川原 由維(150)
9. 田中 瑞希(151)
10. 浅井 咲希(151)
11. 大出 端月(151)
12. 小林 由枝(152)
13. 柏井 麻衣(152)
14. 吉本 ひかる(152)
15. 中園 美香(152)
16. 遠藤 冴子(152)
17. 廣田 真優(152)
18. 青木 瀬令奈(153)
19. 有田 由香(153)
20. 高橋 紀乃(153)
21. 土肥 功留美(153)
22. 吉野 茜(153)
23. 原田 香里(153)
24. 古江 彩佳(153)
25. 大江 香織(153)
26. 中村 香織(153)
27. プリンセス・スペラル(153)
長い間150センチ未満の選手の中では149センチの馬場ゆかりプロがメジャーを含む3勝を挙げるなどして有名でしたが、今年はツアールーキーの大須賀プロが146センチと記録を作りました。短躯ながら飛距離もあり魅力的な選手です。今年の平均ストローク(9試合)は71.9096と立派です。写真はルートインカップでプレイオフで敗れて2位になった大須賀プロ。
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小柄な選手でも昨年からランキングトップを走る山下プロの10勝、古江プロと原田プロの7勝、西村プロの6勝、青木プロの4勝、大江プロと馬場プロの3勝など上記の選手でレギュラーツアー42勝を挙げています。頑張れ!おチビちゃんたち。


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最近の女子プロゴルフは下部ツアーであるステップ・アップ・ツアーが面白い。試合数も年々増え今年は全部で23試合もあり、スカイA で全試合の中継があるので朝からテレビにくぎ付けになる。レギュラー・ツアーも観戦するが、最終日の中継がほとんど録画であるのはいただけない。ネットニュースで誰が勝ったか分かっている試合は見る気が失せるときがある。これは協会とテレビ局に何とかしてもらいたいが、現在の両者の関係を考えると無理だと思う。その上20‐21年シーズンの稲見萌寧、昨シーズンの山下美夢有のような圧倒的に強い選手が勝ちまくると「勝負はついたな」とテレビで結果を確認するのを止める時があった。

その点ステップ・アップ・ツアーは全部生中継でリアル感が違う。テレビの強みは同時性だ。ステップにも昨年の桜井心那(5勝)やその前のリ・ハナ(3勝)、ヌック・スカパン(4勝)、河本結(4勝)など強い選手が続出するが、参加選手層が幅広いので見ていて楽しい。当然プロテストに通ったばかりの若い選手が多いしアマチュアの中高生もいるが、レギュラー復帰を目指すベテランも多くいる。ステップに出ているベテラン選手を年齢順に並べると…

1. 斎藤 裕子(55)
2. 鬼澤 信子(53)
3. 大竹 エイカ(51)
4. 山本 薫里(49)
5. 表 純子(49)
6. 木佐貫 めぐみ(47)
7. 佐々木 慶子(46)
8. 新坂上 ゆう子(46)
9. 福嶋 浩子(45)
10. 酒井 千絵(45)
11. 佐藤 靖子(44)
12. 李 知姫(44)
13. 西山 ゆかり(41)
14. 福田 侑子(41)
15. 坂之下 侑子(41)

15人中10人はレジェンズツアーの常連でもある。ステップとレジェンズの両方に出て試合勘を維持しようという意欲的なプロということもできる。先週のユピテル静岡新聞SBSレディーズにも上記のうち8人のプロが参加していて、福田、佐藤、斎藤の3プロは予選をクリアしていた。ツアー23勝の李知姫プロがこの数試合連続でステップに出ているのはうれしい驚きだ。酒井プロは今月レジェンズデビューで初Vを獲得したし、一昨年は佐藤靖子プロがプロ22年目で涙の初優勝を飾った。鬼澤プロはステップ、レギュラー、レジェンズの三ツアーで勝った唯一の選手だ。皆さんまだ距離が出るし小技もうまくて見ていて飽きないし参考になる。
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写真はママさんプロでもある佐藤靖子選手。少し前に佐々木慶子プロと一緒にゴルフサバイバルに「おばさんパワーで頑張るぞー」と出演していた。今週はレギュラーのアースモンダミンに出場し初日2アンダーと好調だ。他にも福田侑子選手と西山ゆかり選手も出ている。ステップ・アップ・ツアーはこれから一ヵ月間試合がない。皆さんゆっくり体を休めて次の青森での試合に元気な姿と熟練の技を見せてほしい。


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下手なままだけれどゴルフは続けている。テレビの中継も見るけれど最近は下部ツアーのステップアップツアーの方が面白い。スカイA で全試合の中継があるので午前中と午後はくぎ付けになる。当然若い選手が多いしアマチュアの学生もいるしレギュラー復帰を目指すベテランもいる。おかげで大半の選手が分かるようになった。飛距離の落ちた老人は若い選手が華奢な体ながら飛ばすのを見て、「細いけど飛ぶなあ~」と思いながらLPGAのサイトからデータを拾い、細身プロのランキングを暇に飽かせて作ってみた。BMIランキングですね。もし漏れているプロがいたらごめんなさい。

1. 常 文恵(17.99)
2. 平野 ジェニファー(18.36)
3. 鎌田 ハニー(18.37)
4. エイミー・コガ(18.40)
5. 金田 久美子(18.51)
6. 米澤 有(18.78)
7. 鶴岡 果恋(18.87)
8. 木戸 愛(18.93)
9. 松森 彩夏(19.03)
10. 臼井 麗香(19.23)  
11. 川崎 志穂(19.38)
11. 辻村 明日香(19.38)
13. 原 英莉花(19.38)

上記13人のうち8人がBMIが19未満の女子プロです。17とか18というのはアスリートでない普通の女性でも細い方です(ちなみにWHOの定義では18.5未満が痩せです)。数年前は岸部桃子プロが1位でしたが、トレーニングで体重を増やしヘッドスピードも3m上がり、ステップ2勝目を挙げてその後レギュラーのシードも獲得しましたが、BMIも上がってランク外となりました。その後金田プロがトップでしたが、現在は常文恵プロがただ一人17台のBMIです。細身でクルッと手首を返すようなユニークなフィニッシュをとる選手です。身長175.3センチのアマチュアの馬場咲希選手が今の体型のままプロになったら多分1位でしょうね。

アスリートでBMIが低いというのは自慢にはならないでしょうが、通常は身長の高い人が低BMIという印象です。しかし上記の13人のうち身長が170センチを超えているのはエイミー・コガ選手(176)、原英莉花選手(173)、木戸愛選手(172)と170センチの常文恵、川崎志穂、松森彩夏、辻村明須香選手だけです。それだけ他の6人は瘦身だということですね。平野ジェニファー選手は47キロ、臼井麗香選手は48キロ、金田久美子選手は51キロ、常文恵選手と鶴岡果恋選手は52キロいう体重です。この体重で普通の男性より飛ばすのですからすごいですね。そんなことを考えながら老人は今日もステップアップツアー中継を見ています。

画像は常文恵プロです(本人のインスタより)。身長170センチ、体重52キロ。
2023-06-13
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